ＳＰＩＲＩＴ
□第１章 始まり
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全ての始まりがいつだったのか…
約１３７億年前、宇宙はビックバンという大爆発により生まれた…
その時、大爆発の影響でミクロマーナーと呼ばれる鉱石が宇宙の中心に誕生し
その鉱石が自分の分身として１人の少女を生み出した。
この宇宙の命そのものとして、宇宙の核とも言えるミクロマーナーの結晶体『宇宙の瞳』を守る者として。
レイン・ジャスティスと名づけられた少女は新しく誕生した星、寿命を迎え消え逝く星
数多くの星たちが生まれては消えていく様を宇宙の全てを中心から見続けた。
長い長い時の間ただ１人で…
今から約１０万年程前…
宇宙の片隅にある小さな星に『人間』という生命が誕生した。
少女は長い年月をかけ進化したその生命を守りたいと思った。
少女は己の力でスピリットの花を地球へ贈った…
争いのない幸せな世界を願って…
そして『人間』を守護する者達を創り出した。
外見は少女と似ているが、人間と同じように男と女を分け、それぞれに別の役割を与え
まだ進化の途中にある彼ら『人間』に災いが起きぬように…
いつしか『人間』は守護する者を『天の御使い(天使)』と呼ぶようになり
長い間、平和な時が流れた。
そして少女は少しでも豊かになるようにと精霊を生み出した…
やがて人々は精霊の力を奪い合い、互いに憎しみを持つようになった…
その憎しみの混沌でスピリットの花は全て枯れ、大地は死滅する…
少女は嘆き、己の肉体を犠牲に地球を救った…
精神さえ残っていればまた肉体は再生するからと…
しかし２万年前…
ルシファーという天使が人間を憎み堕天した。
彼はレインに人間を滅ぼすよう頼むが、レインは断った。
その後からその男は少女の力を狙い続ける。
しかし、その後少女は自らの力を分散させた後
男をヘルヴィムの大地に封印した。
その後、少女はヘルヴィムに捕らえられ
堕天使として人間世界に精神を追放される。
肉体はヘルヴィムで氷漬けにされたまま。
そしてそれから２万年の時が流れた。