短編4
□星に願いを
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とてもきれいな空だった。
澄んだ空に、きらきらと輝く星。
こんなとき、私は君と一緒に星を見たくなるんだ。
「ねぇ、太一。今日も星がきれいだよ」
「お前と見る星が一番好きだぜ」
あの時、言ってくれた言葉は今も思ってくれているのかなぁ。
オリオン座がはっきりと見える。
こんなにはっきりと星座が見えるのは初めてかもしれない。
そう思ってじっくりと見ていたらキラリと流れる星が一つ。
「流れ星?」
流れ星だとしたら、私は星に願うよ。
「もう一度、太一と一緒に星が見たい」
(ねぇ、一緒に星を見ようよ)
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