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□夕食のお誘い
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あれ?僕…なんか悪いことしたかなぁ?

「帝人く〜ん」


「なぁ、帝人」

どうして僕のアパートのところに臨也さんと静雄さんがいるんだろう。
あぁ、疲れているのかな?
二人の幻覚が見えるなんて…。
よし、帰って寝ないと。

「無視しないでよ、帝人くん」


「はんっ、帝人はノミ虫なんか見たくないとよ」


「は?何言ってるの?静ちゃんさ、頭いっちゃった?あ、ごめんごめん。もとからだったね〜」


「アァ?!なんだと、帝人の手前だから我慢していたが無理だ。覚悟しろ、臨也アアァァァアア!!!」


「ほんと、静ちゃんて単純ばかだよね〜」

そう言って静雄さんは近くにあった自動販売機を、臨也さんはポケットからナイフを取り出しバトルが始まった。

うるさいし…はぁ…やっぱり幻覚じゃないのか…。


「臨也さん、静雄さん、なんの用ですか?」

問いかけると二人はピタッと止まり、僕のほうを同時に見て言う。

「俺とご飯食べにいかない?」
「俺と飯食いに行かねぇか?」

ほぼ同時…しかもだいたい同じことしか言ってないし。


「ノミ虫…テメェ…」


「静ちゃんこそ、俺の真似しないでよねー」


また喧嘩が始まりそうな雰囲気だし。

「お前だけはゼッテェに潰す!潰して帝人と食いに行く」


「静ちゃんなんかに帝人くんを渡すわけがないじゃん?」

はぁ…やっぱり始まったよ。
僕帰ろうかな。お腹空いたし、家目の前だし…。



【あれ?帝人、どうかしたのか?】


「あ、セルティさん」

諦めかけていたところにセルティさんが現れた。

【って、静雄に臨也?!なんで二人がここにいるんだ?】


「どっちが僕とご飯を食べに行くが争っているらしいです。どちらとも行くって言ってないんですがね」


【そ、そうだったのか…。ということは帝人はご飯まだということだよな?】


「そうですよ?」

急に何かを閃いたようにセルティさんは聞いてくる。


【なら、家に食べにこないか?帝人なら新羅も喜ぶし】


「いいんですか?」


【あぁ、なんなら泊まってもいい】


「はい!行きます!!」

セルティさんが誘ってくれた。
この状況から逃げるすべと、空腹をなおしてくれる…僕は喜んで行った。








(すごく美味しいです!)
(可愛いなぁ、帝人くん。もちろん、1番はセルティだよ)
【うるさいぞ、新羅】





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