CP
□夕食のお誘い
1ページ/3ページ
あれ?僕…なんか悪いことしたかなぁ?
「帝人く〜ん」
「なぁ、帝人」
どうして僕のアパートのところに臨也さんと静雄さんがいるんだろう。
あぁ、疲れているのかな?
二人の幻覚が見えるなんて…。
よし、帰って寝ないと。
「無視しないでよ、帝人くん」
「はんっ、帝人はノミ虫なんか見たくないとよ」
「は?何言ってるの?静ちゃんさ、頭いっちゃった?あ、ごめんごめん。もとからだったね〜」
「アァ?!なんだと、帝人の手前だから我慢していたが無理だ。覚悟しろ、臨也アアァァァアア!!!」
「ほんと、静ちゃんて単純ばかだよね〜」
そう言って静雄さんは近くにあった自動販売機を、臨也さんはポケットからナイフを取り出しバトルが始まった。
うるさいし…はぁ…やっぱり幻覚じゃないのか…。
「臨也さん、静雄さん、なんの用ですか?」
問いかけると二人はピタッと止まり、僕のほうを同時に見て言う。
「俺とご飯食べにいかない?」
「俺と飯食いに行かねぇか?」
ほぼ同時…しかもだいたい同じことしか言ってないし。
「ノミ虫…テメェ…」
「静ちゃんこそ、俺の真似しないでよねー」
また喧嘩が始まりそうな雰囲気だし。
「お前だけはゼッテェに潰す!潰して帝人と食いに行く」
「静ちゃんなんかに帝人くんを渡すわけがないじゃん?」
はぁ…やっぱり始まったよ。
僕帰ろうかな。お腹空いたし、家目の前だし…。
【あれ?帝人、どうかしたのか?】
「あ、セルティさん」
諦めかけていたところにセルティさんが現れた。
【って、静雄に臨也?!なんで二人がここにいるんだ?】
「どっちが僕とご飯を食べに行くが争っているらしいです。どちらとも行くって言ってないんですがね」
【そ、そうだったのか…。ということは帝人はご飯まだということだよな?】
「そうですよ?」
急に何かを閃いたようにセルティさんは聞いてくる。
【なら、家に食べにこないか?帝人なら新羅も喜ぶし】
「いいんですか?」
【あぁ、なんなら泊まってもいい】
「はい!行きます!!」
セルティさんが誘ってくれた。
この状況から逃げるすべと、空腹をなおしてくれる…僕は喜んで行った。
(すごく美味しいです!)
(可愛いなぁ、帝人くん。もちろん、1番はセルティだよ)
【うるさいぞ、新羅】
_