素直じゃない彼女

□後輩思いの先輩
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「絢〜、絢〜」

洗濯物を干しているときに、小春たちに呼ばれる。

「新しいネタが思いついたで!」

最近、ユウジと小春が俺に漫才を見せてくる。

新ネタを見せてくれるんは嬉しいんやけどな〜…。

「なにも部活中に見せんでも」


「やって、昼以外に見せれるときって放課後ぐらいやん」


「ユウジはクラス一緒なんやで」


「んもう!絢とユウくんが同じクラス…ワイだけ仲間はずれー!」

あ、あの昼休みのあとユウジとはクラスが一緒だということがわかって仲良くなった。

「あー…お三方とも?仲がええのはいいことやけど、今は部活中やで」


「あ、白石。注意しにきたん?」


「せや。ほな、小春にユウジ行くで」


「仕方ないわね〜」


「絢、マネの仕事頑張りやー」


「わかっとるわ」

みんなはコートへ、俺は部室へ行って仕事を始める。


「あ、絢ちゃん。洗濯物干し終わったんね?」


「ハイ、ドリンク作りにきました」


「そういえば、他の一年生の何人かと仲良くなってるね」


「まぁ…」


「良かったね〜、私ら心配してたんよ」

心配…?

「どないしてですか?」


「そんなもん、大事な後輩やもん♪」

そう笑顔で言う先輩はキレイやった…。



「ありがとう…ございます。玲先輩」


「絢ちゃん…」


「はい?」


「お嫁にこない?」


「嫌ですわ」


「Σ即答!?」


「ほな、仕事しますで。南先輩?」


「え〜、さっきみたいに名前で呼んでほしいわ〜」

そう簡単には呼んであげませんー。


「また、今度呼んであげますから。ね?」


「むぅ〜…まぁ、ええよ。また今度呼ばせたるからね!」


前も思ったけど先輩ってなんか…金太郎みたいやわ。
明るくて人懐こい感じがな〜。

でも、嫌やない…。










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