素直じゃない彼女
□昼休み
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「絢ー♪今日ワイらと一緒に昼飯食わへん?」
今日めずらしく小春が昼飯を誘ってきた。
「あ、銀さんもいるでー」
銀もいるんだ…。小春と銀を一緒なら…。
「行く」
「じゃあ、昼に屋上でなー」
そういえば、小春たちと昼食うん初めてやない?
あいつらには言わんけど…嬉しいわ……///
その時、俺は昼が少し楽しみになった。
<<昼休み>>
んわ?もう、昼か…。確か〜、屋上って言っとったよな。さーて、行くか。
そう思い、屋上へ行った。
ってか、時間見てみたけどけっこう遅れた?
「スマン!小春、銀、遅れt……は?」
なんで、テニス部の人がここにいるん…?いや、俺もテニス部やけどさ。
「大丈夫やで。みんな今来たところや」
「あ、ホンマ?良かったわ〜…じゃないわ!!」
「どうしたん?」
「なんで、テニス部(他)がいるんねん!!俺は聞いとらんで!!!」
「やって…言っとらんもん♪」
……まったく、こいつは…。ハァ…諦めたほうがええのかな〜。
「俺、教室戻るわ」
俺がそう言って戻ろうとすると、一人だけ俺に話しかけてきたやつがいた。
「すまんなぁー。俺らが一緒に食いたいって小春たちに無理言ったんけど…嫌やった?」
白石やった。嫌って…嫌なわけあらへんよ…。どっちかと言うと、嬉しいし……。
「嫌。なんで、あんたらと食わなあかんねん」
あーーー、なんで素直になれないんやろー!!!
絶対に嫌われたわ……。
「んもうw絢ってば嬉しいくせに素直やないんやからぁ〜♪」
「煤Iっちょ!!小春!!/////」
「素直すぎやないやろ」
「知っとるわ!!わざわざ言わんでもええやないか/////」
あー、まだ顔が赤いやろなー…ってか忍足もわざわざ知っとることを言わんでもーー。
「ップ…。柊木ってそういうキャラなんか」
「うるさいわ!一氏ぃ!!////」
俺がそう言うと一氏たちは驚いてた。
「俺の名前…知っとったんか…」
なんだ、そんなことか。
「当たり前やん。マネージャーやで」
「………そうやったな」
…?変なやつらやな…。
「なぁ、絢は笑いとか好きか?」
「ユウくんの浮気者ーーー!!!!!!!」
…なんだ?こいつらは…。
「あぁ、気にせんでもええよ」
「こいつら、いつもこんなんやで。モーホーめ」
「ップ……ふふ…あははははははははははは!!!!」
なにこれ!っちょww面白すぎやないww
「…絢?」
「絢が壊れた…?」
「おもろいやん♪もっと、見せてほしいわ」
ニヤ…そんなかんじな笑みを浮かべて小春と一氏に言い放つ。
「……ええよ〜。そのかわりにワイらの笑いは濃いで〜」
「遅くても知らんで!覚悟いときや!!」
「誰に言っとるん?逆にそこらへんの浅い笑いとかやったら許さへんよ」
俺と小春と一氏だけの世界になって、他のやつらはついてこれてない。
白石は、遠い眼。忍足は、冷たい眼。銀は、温かい目を…それぞれ個性の目で漫才トリオを見ていた。
四天宝寺の昼休みは平和だ。常に笑い声が絶えないのである。
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