素直じゃない彼女
□守られているもの
1ページ/2ページ
最近、一年マネージャーと友人がとても仲が良い。
あ…、小春とユウジや。相変わらず一緒に居るな〜。
お、銀に謙也も居る…。聞いてみるか。
「小春ー、銀ー」
「む…」
「どうしたん、蔵りん♪」
「なんで、あの一年マネージャーと仲が良いん?」
「そういえば、アイツ最初に小春を無視しよってた!!」
俺が二人に聞いたらユウジが反応して、思い出したのか怒り始めた。
「アイツ…感じ悪いよなぁ」
謙也も思い出しながら言う。すると、小春と銀の眉間に皺をよった。
「謙也くんもユウくんも絢のこと全然わかってないわぁ〜」
「絢は感じ悪くあらへんで」
いつもはふざけたりして、場の空気を盛り上げる小春と
みんなをいつも見守っている優しい銀が怒っている。
「お前らのことを騙してたらどうすんねん!」
「なわけあらへんよ」
「なんで、そないなこと言えんねん」
小春たちのことが心配だからか謙也たちは注意しろと言ってるが、そんななわけないと小春たちが言う。
「やって…。絢はただ素直になれへんだけなんやで」
「絢のことをわかってほしいとは言わへん。ただ、悪く言うんやったら許さへん」
……銀も小春も謙也やユウジとかより全然感情を出さない。
その二人がこんなにも感情が出てるなんて…初めて見たわ。この二人をそういう風にしたんは柊木 絢なんやな…。
どんな奴なんやろう。
「二人がそこまで言うんやったら話してみたいわ」
「えぇけど、絢のことを泣かしたらいくら蔵りんでも許さへんよ」
「小春はん…。絢の保護者みたいやで」
「えぇ〜、どうせなら彼氏がいいわぁ〜ww」
「浮気か!!死なすど」
「冗談よぉ〜」
また、小春とユウジの漫才に戻った。
やけど、小春の目は冗談に見えんでー。
_