素直じゃない彼女
□守ろうとするもの
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この前の一件から小春と銀は俺の大切な友人となった。なにも言わなくても結構お互いをわかるぐらい仲良くなったで♪
「小春」
「ん、お腹すいてん?ほら」
「絢…」
「ほい、お茶でええやろ」
と、こんな感じで登下校を一緒にしている。多分今ならダブルスで同調できるわ!!
それに……二人は俺んことを友達と…友達と言ってくれたんや。守ってくれるからには守らなあかんやろ。
そして、次の日の部活〜♪
んー、ドリンク作り終わったやろー。次はー…洗濯やな。
俺は普通に部室でマネージャーの仕事をしていた。
あ、小春と銀…。……一緒に居る奴らは…一年の中でも上手くて今後四天を引張ってきそうな奴らやった。
あいつらとテニスやってみたいわーってそう思っていたら先輩たちの声が聞こえた。
「なんやあの一年…サボりおって」
「自分らは上手いって見せつけとんのかいな」
ムッ……。彼らは純粋にテニスが好きで、努力して上手くなったんに…上手くなりたいんやったら努力せぇや!!
「なんて言ったっけ?アイツ……白石やっけ?」
「あぁ。あの妙に上手くて俺らんことを見下してるやつやろ」
……白石くんはすっごい努力して強くなったんになんでそないなこと…。
逆にあんたらが見下してるんやろ。
「他にも白石と一緒に居る奴らもうざったいよなぁ〜」
「確か…忍足に石田に金色に一氏やろ」
小春と銀のことまで!!ムカつくわ〜。あ、ちょうどいいところにラケットとボールが…( ̄ー+ ̄)ニヤリ
あそこのーあの頭を狙えば…。
「ハッ!!」
俺は少し開いている部室の窓から先輩がたの頭を狙って打った。
パコーン
ヒューーーーー
ッゴッッ!!!
あ…痛そうな音……。
「イッテーーーーッッッ!!」
「誰だよ!!」
「ってか、どこからやねん」
ボールはきれいに先輩がたの頭をぶつけた。
「ッシ!」
俺は何気に喜んでしまった。ま、いいだろう。
今度また悪口を言ったら球ぶつけたるわ。俺だって…みんなを守るから――――
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