素直じゃない彼女
□二人の友
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……これはなんだ？
「絢ｗｗ」
「絢♪」
「なぁ、銀。逃げるちゅう選択は…」
「ないやろな」
…ハァ…。あの日からに小春とも仲ようなってんやけどな…。
「絢〜」
「絢、見ててなぁ〜」
「絢、めっちゃ好きやで〜♪」
こんなにこないなにしつこくつきまとわれたらうざいねん。
「やけど、友人がでぇきよったのは嬉しいんやろ」
「…………ぅん」
「やったら、ええ。時間をかけてゆっくりと仲ようし」
ほんまに銀にはかわへんわ…。
こないだ、仲ようなったばっかやのにな。
あ、小春。何やっとんやろ？
「ー……ーー…」
「…ー……よ」
誰かと話とるんか。やったら、話しかけるんはやめとくか。
そう思って、その場から去ろうとしたとき。
「お前、あのマネとなんで仲ようなるんや！！」
自分を罵る声が聞こえた。
「せやで、あいつ感じ悪いし…」
…しゃあない、感じ悪いんはわかってるし……。
「アホ！そないな子なわけあらへんやろ！なぁ、銀さん」
「せや、絢のことを何も知らへんのにそない悪口は許さへんで」
小春…。銀…。ありがとな。
「ｯﾁ…俺たちは折角お前らのことを思って言ったのによ！」
「どないなっても知らんからな！」
そう言って、去って行った。
悪役かいな…。なんか去り方が一昔前の悪役を想像するわ。
「さて、戻るとするか」
「そうやね〜♪」
あ、こ、こっちに来る！どないすれば…ιι
「ん、綾？」
「もしかして、話し聞いてたのか？」
「……あ…ありがと…///」
自分でも顔が赤くなっとるのがわかる。
恥ずかしいけど、今の素直な気持ちやから言っとく。
「「どういたしまして」」
二人は俺を見据えて言った。
……俺は大丈夫だ。とても良い友人を持った。
感謝してもしきれへん。二人の友人、小春と銀。
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