素直じゃない彼女

□志望動機
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俺は男子テニス部のマネージャーになるためにテニスコートに行った。


「あ♪絢ちゃんもテニス部に入るん〜?」

ッチ…この前入学式で会った奴に見つかったわ。

「イヤーン、無視せんといてって言ったやないかー」

…結論から言ったら無視が一番やった。

って、前にいるんわ…。



「銀っ!!」


「絢か」


「せや!」

銀はこの前、色々とあって仲良うなった。まぁ、最初はでかくてビビっとったけどな。

「やっぱ、銀もおったな♪」


「なぁ〜に、その笑顔!ワイには見せてくれへんのにーー」


「金色は色々とうざいねん」


「ガーーン」


「口で言っとる時点でアウトやろ」

なんで、俺なんかに近付くんやろなぁ。絶対にメンドイわ。


「ハーイ、マネ志望の子はこっちに来てなー♪」


…俺だ。アレはぁー、たぶん先輩やろな?ってか、今気づいたんけどマネ志望おおくないん?


「えーと、うちの部活はマネが多くても邪魔やから最高で二人ぐらい取ります」

二人か…。周りの居る奴らは「えー、二人とか少ないわぁ」や「嘘やろー、私入れへん…」やら言っとる。


「じゃぁ、学年とクラスと名前。そして、志望動機を言うんやで」


……ふとした疑問。俺は何組だっけなぁー。










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