紅血鬼宮

□第三話/首魁の血、朦朧
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「!!!」




「ぐヘッ…」



ぽた…ポた……



液体の落ちる音がする。


小夜の背中にザワザワと恐怖の波が襲う。

顔に汗がツーッと伝う。

唾をゴクッと飲み込む。

手に握っていた箒をぎゅうぅっと握り締め、

震えながらゆっくりと

後ろを振り返った。



「ヒャハ……」


最初は誰かわからなかった。

あまりにも醜い笑みで。



それは、











山寺先生だった。




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