紅血鬼宮

□第一話/突然世界は血塗られた
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友達と話が弾むと、すぐに学校に着いてしまう。

その学校は、丘の上にあった。


駅や大型のシティモールなど、
めまぐるしく開発されている住宅街から少し離れた
林の中の上り坂を上がると、
その学校は姿を現す。


校舎は朝日に白く輝き、
新しい朝を迎えていた。


その学校は創立30周年を少し過ぎた、まだまだ新しい高校である。

街の開発が始まり、
子供の数が増加した頃に創立された学校の一つであった。



普段と変わらぬ校舎、景色。

校門で立っている先生。

賑わう生徒。



普段通りだった。






先生が一人、

朝学校に来なかった事を
除いて。




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