小説
□ツンデレな僕と
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「一宮ぁー」
…うざい
「好きだよー?」
…果てしなくうざい
「キスしたい」
「うっざい阿呆!」
さっきからオレの背中に抱き付いているウザい奴兼彼氏
最近の櫻井はベタベタすんのが増えてきた気がする
人前なのに気にせず手繋ごうとしてきやがるし
人の気持ちも考えろっつの!
オレが怒ったら捨てられた子犬みたいにしゅんとするし…
可愛いすぎるんだよ
「オレのこと嫌いなのかよ…」
「嫌いじゃないけどウザい」
「ひっでー…隣チャンはンなこと言うんだな。昨日は…」
おまけに耳元で「淫乱だったクセに」と付け足して熱い息を吹きかける
それだけでオレは力が抜け、後ろにいた櫻井に寄りかかる形になる
「うぁ…!てめぇ、昨日のことは忘れろ」
「無理。たとえ忘れたとしても携帯のカメラで撮った淫乱な隣チャンの画像があるからいつでも抜けるし」
「なッ////消せ!いますぐ抹消しろ」
慌てて櫻井から離れようとしても強い力で腰を捕まれていて、オレの抵抗は虚しく消える
「逃げんなって淫乱クン。見たい?一宮がベルトで腕を縛られてエロい顔してオレの舐めてる画像」
腹のあたりをゆっくりとなで上げられると一気に力が抜け、ぐったりと身体全体を預ける
オレは昨日の行為を思い出してしまって顔が紅くなる
縛られ、滅茶苦茶に奥を突かれ…って!
考えるなオレ!!
「ねぇ、聞いてんの?」
片足を小刻みに振動させてオレの股間を刺激する
「やっ…き、聞いてるからやめろって!」
「気持ちいいだろ?隣チャンのが固くなってきた」
荒い息を吐き出しながら必死に腹に回された腕を掴む
「あっあっあっあっ!も、もう…駄目だって」
「駄目じゃねーだろ。ほら、もっと振動強くして欲しいだろ」
さらに足を強く揺さぶって刺激を与え続ける
櫻井の言う通りもっと刺激が欲しい…
こんなんじゃ足りない
もっと足を揺さぶって欲しい…
そしてついにオレは男としてのプライドを捨て、言ってしまった
『早く抱け』と
少しの沈黙をおいて櫻井が怪しく笑うとオレを荒々しく床に押し倒した…
――ツンデレな僕と
(あー…マジでお前ん中気持ちいー)
(おまっ!何言ってんだ阿呆///)
(照れんなよw可愛い)
(馬鹿…)
〜fin〜