dream #1
□a story #1
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a story
〜清田信長 side〜
今日の帰り、部室で一人泣いている先輩を見掛けた。
声をかけようと思ったけど、オレはこないだ先輩に言われたことが頭をよぎって何て声をかけていいのかわからなくなっちまった。
…情けねぇ。
「お子様にはわかんないよ」
先輩からしたらオレはまだガキかもしれねぇ。
けど、好きな人のことはもっと知っていたいし、オレなりに守ってやりたいんすよ。
もっとバスケ上手くなって、
身長も伸ばして、
誰にもお子様なんて呼ばせねぇように強い男になるから、
だから…
その時はオレのになって下さい。
2009.5.29.