伽話

□胡瓜黙示録カッパ
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「おやおやおや…
皆、熱くなりすぎたでありますか?

まさか


まさかまさかの」


水虎の一人勝ち!!

「全滅だなんて!!」

『…くぇー……』


勝負終盤の怒涛の6ラッシュ!!
それが子河童達を絶望に追い込んだのだ!
「クエ!!クェクェッ」
「ん?いかさまサイコロだって?」
「くぇ!!」
「むぅ、失礼しちゃうであります!!
途中何度も確かめさせたのにまだ疑うでありますか!」

「くぇー!!」

「仕方ない…ほら、ちゃーんと確かめるであります」

「くぇ」
水虎からサイコロを渡された子河童はじっと何度もサイコロを見
試しに二度三度と転がすが

やはり見たところ普通のサイコロにすぎない……!!

「もういいでありますか?
まぁ、多分勝負の女神様は水虎みたいな童顔フェチだったのであります。
諦めるであります♪」
「くえぇ〜……」

「…やれやれ
仕方ないでありますなー
それじゃあ参加賞として10キュウリは皆にあげるであります。
さ、貰ったら解散かいさーん!」

三十本から一転

十本の胡瓜を手渡された子河童達が沈み込む中

水虎は荷車を引いて帰っていった

「くえ……くぇえ」あそこでやめておけば…
負けた子河童達は後悔の言葉と共に
残された胡瓜を頬張った

しゃりっ

その胡瓜は
悔し涙の味がした…。
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