捻れた本

□狼のなぞなぞ
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それはいつもと変わらない城での出来事。

ロボ「ヴラド!おいヴラド!!」
城主の部屋に
狼男の馬鹿でかい呼び声が響く。

ヴラド「聞こえているよ、何だと言うのだ…ι」
呼び掛けられた少年は、本から顔を上げ、狼男を見上げる。
相変わらずやかましい客人に、少々煩わしそうに眉をひそめて…。

ロ「おう、今日は俺の進化したインテリジェンスパワーを見せつけに来たぜ!!」
ヴ「そうか…
知恵の輪はもう絶対に貸さないぞ。」
かつて破壊された知恵の輪を思い出し、ヴラドは冷めた対応を返す。
しかし、ロボはそんな事は一切気に止めず、自信に満ちた笑みを返した。
ロ「今日はそんなもんじゃねぇ。
もっとすげぇ奴だ!!」

ヴ「ほう…それは、いったいどんなものだ?」

ロボ「聞いて驚くなよ、なぞなぞだ!!」

ヴラド「…」

ロボ「おっ、何だ。
驚いて声も出なかったか。」

ヴ「い、いや…今更なぞなぞを誇らしげに言われてもな。」

ロ「わかってねぇな、なぞなぞの怖さってやつを。
頭はすげぇ痛くなるし、答えが解るまで眠れなくなるんだぞ。」

ヴ「それは悩みすぎではないだろうか」

ロ「お前も今にそうなるぜ!!
くらえ、第一問!!」

新しい遊びを覚えたロボが嬉々として問題を言おうとする中、ヴラドは思う。

ヴ「仕方ないな、私が解いたら
さっさと帰ってくれ…
(とっとと答えて、帰ってもらおう。)」

ロボの出す問題だから簡単なものだとヴラドは思っていた。

そして、その驕りを
彼は後悔する事になる

ロ「パンはパンでも、なーんだ!?」



◆わ か ら な い !!!
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