太陽ノ教団

□エインセル
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「ねえ、夜空を見上げてごらんよ!星がとても綺麗だから」
楽しそうにはしゃぐ声。優しい少年の声
それはワタシに上を向くよう、頭上を指し示している
その指の先には 真っ黒な布に沢山の小さな穴があいたかのような風景が広がっていた。
これが、夜空。
そして、キラキラと瞬く小さな穴のことをきっと星というのだろう。

じっと夜空を見上げるワタシに少年は言った。

「僕がもっともっと大きかったら、あの星にも手が届くのに・・・」

そう言って少年は両手を翳す

「そしたら、ここみたいな暗い山小屋でも、明かりなんていらないだろうからさ」

ワタシは少年と同じように手を夜空へとかざした。


あなたの為に 星をとってあげたい


そんな気持ちが届いたのだろうか

少年は気付けば私の方を向いていて、そして言った。

  

〜エインセル〜





 

 
  
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