曲がりくねった世界

□カーミラ
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年齢:450年以上(外見年齢12歳くらい)

好きなもの:ローラ

嫌いなもの:賛美歌(聞くと体が震える)




かつて悪行をおこなったものは死後、吸血鬼となるという。
生前彼女が犯した悪行は近親相姦。

愛した兄と結ばれる為に父を誘惑し、母を殺害させ、結果母を愛していた兄に殺された。
薄れ行く視界の中、彼女は愛した兄が母の亡骸を抱き、自らの命を絶った姿を見つめていた。
裂かれた喉より溢れる鮮血は母の亡骸を濡らし、ただそれが何よりも美しく見えてしまった。
そう 愛していた兄よりも…

死後、生前の記憶から彼女は女性の生き血を糧とする少女吸血鬼となり、長く生きてきた。
ある日、彼女は幼かったライラ(幼名はローラ)と出会い、一人、恋に落ちた。

燃え上がるような愛の炎が身を焦がす中、長い長い葛藤の末に、彼女はローラの人間としての一生を優先させ、身を引いた。

しかし…彼女が再び会いに行った時にはかつてのローラはどこにも居らず、
ありし日の想い人は非業の死を遂げたという噂だけが耳に入った。

それを聞いて抱いたのは深い深い絶望。
もしもあの時、彼女の白い首筋に牙を突き立てていたならば…!

そこでカーミラはローラの生まれ変わりを探し出し、今度こそ自分と同じ生を歩ませようと決意をする。
しかし、そんな彼女の体を新鮮な血を飲まなければ皮膚が黒化し、朽ちるという未知の奇病が蝕み初めていた…。

彼女が再びローラに会えるのが先か
それとも病に体が蝕まれるのが先か……



彼女は薬と血で生き長らえながら
運命の人を探していた…


一人では吸血もままならなくなってからは、物陰にいた蜘蛛に自らの生き血を与え、従者として生まれ変わらせ、獲物を捕らえさせていた。
更にはローラの情報をもたらした道化師にそそのかされ、ローラの人生を狂わせ、今尚苦しめる存在としてヴラドと敵対することとなる。


しかしついに彼女の運命も終わる。

従者と道化により、かつての想い人と再会するも、
それを助けにきたヴラドと対立し、刃を交える中で 彼女は道化師の嘘に気付く。
両者は和解し、これからは二度と争わずにすむ…かのように思われたが

それを快く思わない道化が激昂し、
想い人を道化の炎から庇い、
彼女の腕の中で息絶えた。




好きな人に覚えてもらえてたのだもの。
きっと幸せだよ。
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