曲がりくねった世界

□ライラ
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容姿:メイド服をまとった骸骨

年齢:400歳以上
体重:軽い
悩み:ものが食べられないこと



ヴラドの家に古くから勤めていたメイドであり、母親でもある。
但し、そのことは未だ本人には明かしていない。

若い頃、当主からの寵愛を受け、ヴラドを身ごもってしまう。
当時の正妻は子供を生める体ではなかった為、彼女の子を引き取ることを条件に
不義を不問にする事と、今後の身の保証を約束した。
一方的に手を出された身でありながら、彼女はその条件を飲み、家に仕え続けることとなる。

望まぬ形で授かった、それも母であると打ち明けられない環境でありながらも、彼女はヴラドを大切に思っていた。
共に幽閉された時も、彼を怖がらせないように、優しく声をかけ続けた。

そんな優しい彼女が、骨の身になってまで叶えようとした願いは…





永遠に自分の元を離れないように
永遠に優しい心をもつように
永遠に子供であるように

彼女はヴラドが「永遠の良い子」であるようにと歪みに願う。

それが行き過ぎた母の愛だと、気付ける者は「何か」を除いて誰一人居ない。


優しい彼女ですら気付いてないのだから。

無意識可で願った母の願いは
その体から永遠にぬくもりを奪うことによって叶えられた。
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