霧の世界

□霧の魔物
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・霧を吸った人間のなれの果て。

・体色は黒、目は退化し存在せず、舌や粘膜等はヘモグロビンの異常かチアノーゼ状態で紫色である。
脚は6本、その内2本で恐竜のように二足歩行をする。

・性別は雌雄同体。卵生。
胎内で精製した無精卵を卵管を通して獲物に植え付けた後、受精させる。
幼体は目の無い六本脚のトカゲのような姿で、植え付けられた宿主の体を食い破り出てくる。
獲物が居ない場合、もしくはパートナーがいる際は体内で卵を孵し出産する卵胎生となる。

・爬虫類のように丸呑みをする為か味蕾(味を感じる器官)の数が少なく、味覚は無いようだ。

・元々は人間だった為か優れた擬態能力で人間になりすまし、
霧の中で人を襲う。

・霧は人を化け物にかえるが、彼等は人を襲う、それが何故なのか、両者の関連性は不明。

霧の影響を受けた人間は霧から離れられないが
霧と違い直接栄養を接種出来る彼等は霧から離れても生命維持は可能である。


・かつての研究者(伯爵本人)により、jackと名付けられたたった一匹の霧の魔物を残して、殲滅されたが…
jackと名付けられた個体は研究者の姿を擬態し、研究者の妻を殺害し霧の外へ逃亡。
遠い地で射殺後にサンプルとして別の研究組織が確保したようだ。

また妻を失い、重症を負った研究者本人も、幼体から育て、信頼していた個体に裏切られ失意にくれるも

霧への対抗策を編み出すという目的の為、自らの複製体を作り
望みを託して最上階で息を引き取った。
城内で目を覚ました彼の複製体は少ない記憶と情報を手探りしながら

残されたjackの遺伝情報と、複製体でありながら人間である己の遺伝情報とを組み合わせ

長い実験の末に、人と魔物を組み合わせれば
霧の外へ出られる人間に限りなく近い魔物を生み出すことに成功する。

その仮定でマゼンタとシアンが生み出されたが
人間に限りなく近く、魔物の姿ではないマゼンタと逆に

凶暴性こそないものの、性質は全て魔物である失敗作のシアンが生まれた。

研究者の複製体は彼等の観測をし、今後の研究内容を考察する予定だそうだ。

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