夜の本

□蛸と人魚
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暗い部屋に
パシャパシャと、魚の暴れる音が響く…
「ほぅら…捕まえた…」

囁いたのは半身が蛸の料理人。

囁かれたのは、未だ必死に逃れようともがく人魚の子だった…。

「全く…
活きがいいのは良い事だけれど…」

幼い人魚の柔らかな肌に巻きつく蛸の腕…

「Σ…っ」

その腕に力が込められた。
身体を締め付けられ、人魚の子は弱々しく身を捩る

「こうも手を焼かせる子には……

お仕置きが必要だね…?」

抵抗を出来なくなった人魚の子は、水槽より引き揚げられる。
「…っ」

ぽたぽたと、水を滴らせる幼い人魚の恐怖に潤んだ瞳が…

「今更そんな表情を浮かべても…
駄目…」

蛸の嗜虐心をくすぐった。

「……っ」
人魚の子はいやいやと首を振る。
その度にしっとりと濡れた髪から飛沫が散った
身体に巻きついていた蛸の腕を外すと
「おっと…すまないね…」
そこにはくっきりと先程締め付けた痣が残っていた。
「うまく加減が出来なかったみたいだ……
あぁ、こんなに赤くなって…」

蛸の腕が、幼い人魚の柔らかな肌を這う「…っ」
先程の締め付けとは違う感じに
人魚の子はびくりと体を跳ねさせた。

「おや…

随分と可愛い反応だねぇ…?」

尚も蛸は人魚を怪しく撫で続ける
「…っ」
その度に人魚の子は体を這う蛸の腕の不快感に体を震わせ、跳ねさせる…

やがて、蛸が腕を止めたと同時に息を荒げ
ぐったりとしていたのだが…

「…こちらはどういう反応が返ってくるかな……?」
という蛸の声と共に
幼い体の敏感な胸元へ
蛸の腕が触れた

「…ッ!///」

唐突な攻めと、
未知の感覚に幼い人魚は目を見開く

「…いいねぇ、
やっぱり可愛い反応だ。」
そう言って蛸は
ぐりぐりと、人魚の子の胸の飾りを触手の先端でいやらしく弄り始める

「…っ」
人魚の子は、訳のわからない…しかし、どこか禁断めいたその感覚に
無垢な瞳を潤ませた
「…どうしたのかな

さっきとは反応が違うね…人魚くん?」
抵抗(といっても無駄にすぎないが)が出来ないよう、両腕を絡め取られ

執拗に胸を責められ続ける人魚の子は

蛸の言葉の通り
先程とは打って変わって、より弱々しく体をよじらせる。

蛸は触手の先端で器用に胸の先端を摘んでは軽く引っ張り、
その度に身体が跳ねるのを楽しんでいるようだった。

人魚は弱々しく体をよじり、必死に与えられる禁断の感覚を押さえながら
すがるような瞳で必死に制止を訴えた。
「え?
…あぁ、なるほどねぇ。」

その瞳に料理人が気付いた…
そう安堵したのも束の間

「もっと…
だなんていけない子だ…」

「…!?」

蛸はわざと勘違いをし、
驚く人魚の子の反応を面白がる様に柔らかな胸元へ触手を何度も這わせ、
胸の飾りを転がしながら、主張を始めた幼い乳首を吸盤できつく吸い付けた。

「…っ!!」

びくっと先程より強く、体を跳ねさせる人魚

「ハハ…!
どうしたんだい?お望み通りにしたってのに…
まさか足りない…とか?」

「〜ッ!!」
必死に人魚は首を振る
しかしもうどのような挙動をした所で、
この蛸を楽しませるだけ…

「…っ
……!!」

何度も身を反らすが、蛸の吸盤の吸い付きからは逃れられず
「じゃあもっと…強く吸ってあげようかい?」

「…ッ!!」

強弱をつけ、胸を吸われ、人魚は再び体を弓なりにしならせた
そのまま触手が引っ張られ…
「……!!」
引いたり、戻したりと、何度も小さなそこを弄ばれる
離されたかと思えば、再び先端で弄りまわされ…
再び吸盤が吸い付く…

胸への責め苦は
耐性のない幼い人魚が意識を朦朧とさせるまで続いた。

「…さーて、
おしおきは
ここまで」

虚ろな瞳の人魚に構うことなく
料理人は告げる。

「ここからは…仕込みの時間だよ。
フフ…」
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