薄桜鬼
□気ヅイタ気持チ
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事の始まりは
唐突にやってきました。
せっかくの日曜日だと言うのに
どんよりと重たい雲が広がり、
木枯らしに吹かれた枯れ葉が
カラカラと鳴っている。
そんな日のお昼過ぎ。
遅い昼食をとっていた
茂様、進様、博様の
お世話をさせていただいていた
ときのこと・・・・。
博:
「ねぇ、はる吉。
勇と何かあったの?」
あいすくりんを手に持ち、
すぷーんを口に加えながら、
博様は突然そんなことを
聞いてこられて。
私は思わずドキリとして、
下げていたスプーンを
落としてしまった。
博
「大丈夫?!」
はる
「はい!失礼しましたっ!」
茂:
「全く、博はまだまだ子供だねぇ。」
博:
「え、なんで?」
茂:
「おはるちゃんみてれば分かるでしょ?
明らかに気にしているってね〜。」
博:
「そうなの?!
ごめん、俺深く考えてなくて・・」
はる:
「いえ、そんなわけでは・・・・」
進:
「この際言うと
実は自分も、気になっていたんです。
あれからお二人の様子がおかしいと思っていたので。」
「あれから」というのは、
ついこの間のこと・・・・