10/25の日記

23:33
ザンツナ
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明日の夜から何日間か、東の空にナントカ流星群が見られるらしい(さっき朝の情報番組でやってた)。
次に見られるのは70年後(って言ってた気がする)だから、相当レアな現象なのだろう。

空から降りそそぐように、次から次に流れていく星々。
見たいと思ったけど、同時に、独りで見ても仕方がない、とも思った。

イタリアでは、見られるのだろうか?
もちろん時差があるから、同時にとはいかないだろうけど、同じように彼の頭上にも星が降るのだろうか?



件名:流れ星

本文:日本では、明日の夜から流星群が見られるんだって。
イタリアでも見られるのかなぁ・・・。

ザンザスは、流れ星を見たら何をお願いする?



気になった俺は、ザンザスにメールを送ってみた。
だけど、次の日になっても返事がこない。

任務中?
書類仕事に追われてる?

それとも、愛人さんのところにでも行ってるのかなぁ・・・。

何の変化もない携帯を見つめながら、自分で自分の考えに落ち込んでしまう。
遠く離れていると、そのうちに心まで離れていってしまうんじゃないかと、時々不安になる。
逢いたい、とワガママを言ってしまえば、更にそれが加速するんじゃないかと思って、何も言えなかった。


流れ星に心から願えば、本当にその願いは叶うのだろうか・・・


流星群が見え始める時間まで、あと少し。
でも、俺はベッドに入って眠ろうとしていた。

コン

窓に何かが当たったような音。
でも、気のせいかな?
そう思ったら、また音がした。

コンコン

そっと窓に近付いて、カーテンを開ける。
すると、ベランダに誰かが立っていて

「ザンザス!」

慌てて窓を開けると、ふわりと抱きしめられた。

「久しぶりだな」

突然の展開に返事も出来ず、ただただ頷いた。

「ど、どうして急に?」
「お前と一緒に、見たかったからな」
「え?」

何を、と訊こうとする俺に、ザンザスは黙って空を指差した。
その指を追って視線を上げると

「わぁ・・・」
「綺麗だな」
「うん・・・」

星が、降りそそいでいる。
それをザンザスの隣で見られることが、何よりも嬉しいと思った。

「星になんか願わねーよ」
「え?」
「そんなもんに願わなくても、お前の願いは俺が叶えてやる」
「ザンザス・・・」
「その代わり、俺の願いはお前が叶えろ」

流れる星を背に、ザンザスの顔が近付いてくる。
そっと眼を閉じながら、この幸せがずっと続きますようにと、願った。


もちろん流れ星にではなく、最愛の彼に・・・




◇◆◇◆◇◆◇◆

すみません。流星群の情報、うろ覚えで書きました(苦笑)
でも確か、70年後ってのはテレビで聞いた気がする・・・(でもやっぱりうろ覚え)

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