04/21の日記

23:05
山誕カウントダウン−3
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 タイムリミットは、あと3日。


 昨日、綱吉に話を聞いた獄寺は、とりあえず思い付く服屋を回ってみた。しかし、どうもピンとくるものがなく、更には、服にしてしまうと綱吉と被ってしまうことに気付き、諦めて帰路についた。

 そして今日、再度相談しようと思ったものの、綱吉はリボーンによる修行の為欠席。
 仕方なく1人で帰宅していた獄寺は、丁度スーパーから出てきた京子とハルに遭遇した。

「あ、獄寺さん。今帰りですか?」
「ああ。図書室寄ってたからな・・・」

 ニコニコと笑うハルの顔を見て、獄寺は大きく溜息を吐く。

「何にも悩みがなさそうで羨ましいぜ。さすがアホ女だな」
「なっ!なんなんですかー!!いきなり失礼ですー!!」
「何かあったの?獄寺君」

 獄寺の発言に憤るハルの隣で、おっとりと京子が首を傾げた。

「いや、別に・・・」
「そう?あ、そうだ。私達今からケーキ作るんだけど、もし良かったら試食してくれないかな」
「ケーキ?」
「山本さんのバースデーケーキの、試作品を作っちゃうんですー!!ね、京子ちゃん♪」
「すごいの作るんだよね、ハルちゃん♪」
「手作りのケーキ・・・」
「だから獄寺さんも・・・って、獄寺さんー?」

 京子とハルの誘いに返答もせず、獄寺は走り出していた。




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