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□抱き枕
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…あんまりにも陽当たりがよくて、気持ちよかったもんだから…。
ついついうたた寝してしまった。
―――目が覚めたときまず感じたのは、陽の光とはまた違う温かさ。
それから、頭の上から微かに聞こえる規則正しい寝息。
「……おぃ梵天。なにしてんだ?」
“それ”の正体は見ないでもわかる。
こんな風に、大事な物でも扱うような抱きしめ方に安心しきった寝息をたてるのはヤツしかいなかった。
すると寝息は止まり、かわりにクスッというのが聞こえた。
「なに、って昼寝だよ。
ちょうどいい枕を見つけたからね」
「オレは枕じゃねーよ。空五倍子がいるだろうが。」
抱きしめられた状態で顔も見ようとしないオレの頭を梵天がポンポン、となでる。
「空五倍子は今いないよ。
それに君はただの枕じゃなくて、抱き枕だから。オレ専用の。」
「なんだ、それ///」
それでも梵天から離れようとしないオレに、
梵天よりどうかしてるんじゃないかと思えてくるのだった――…。
END
あとがき
短いうえに意味わからん\(^O^)/
久しぶりの梵露です!
やっぱり露草はツンデレでないと!←
なんかほのぼのしてていいなぁなんて思っていただければ幸いです。
おまけ
二人寄り添って寝ているのを発見した空五倍子。
そっと布団をかけてやって、眠る二人を見つめ、そのまま何も言わず部屋を去りました。
世話のやける子達だ、と母は微笑みながら思ったのでした。
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