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□それまで待つから…
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――ったく…。
なんなんだ、っつぅの。
梵天が眠って、しばらく起きないことくらいいつものことじゃねぇか。
…それにまだ3日だ。
長いときなんて一週間は起きねぇ。
…なんでだよ、ちくしょう。
なんでこんな気持ちになるんだ…?
それまで待つから…
今、
オレは眠っている梵天の枕元に座っている。
梵天が起きる気配はしない。
ただ死んだように眠っていた。
「ばーか」
そう囁いてみる。
もちろん、起きない。
なにやってんだよオレは。
「梵天…。」
なんだんだよ…。
なんでこんな…。
「ばかひわ」
そうか、これが、
寂しい、て感情――…。
「なんか言ったかい?」
「!?―…梵て…。」
目の前にいる梵天は、あぐらをかいて座っていて…。
その目は真っ直ぐオレを見ていた。
「梵天…。」
「なに、寂しいかったの?」
「ちッ、ちげぇよ///」
ふぅん、と梵天はオレの表情を読み取るなり笑った。
「少しは素直になったらどうだい?いつまでたっても子供だね」
「はぁ?子供子供っつぅなよな!
オレはもうガキじゃねーの!わかってんだろ!?」
「(そうやって騒ぐところが…)子供だね」
「ばっかじゃない!?のーみそないんじゃないの!?」
そのオレの言葉に、梵天は、ぷっ、と笑った。
「な…んだよ?」
「いや?」
ずっと、こんな会話ができたらいいのにな…。
くだらないかもしれないけど…。
そう思えた…。
――また、眠ってしまっても
オレは待つから。
それまで待つから――…
→あとがき