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ある日のこと
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「よぉ兄ちゃん、気分でも悪いのか?」




耐えられなくなった鴇は、道端に寄ろうとしていた。



その時、刺青をしたチンピラ共3人に囲まれた。






「今〜、オレら金が必要なんだよね〜?」



「お兄ちゃん金ありそうだよね?」



「異国人っぽいけど銭はもってる〜?」





はぁ…。



どうしようか。



いつもなら笑顔でさらりと流すんだけど、

今そんな元気ない。




「なぁ、聞いてんのか?」



「黙ってんじゃねーぞ」




胸ぐらを捕まれて、

ダンッと壁につきつけられる。



「……ッ…!」



「言葉通じないのか!?」



「金だせ、オラ!」




「出さないと大事な大事なお顔が傷ついちゃうよ〜?」




男が取り出したのは短剣。





…なんでそんなもん持ってんだよ…。





「…………。」















…篠ノ女…。




篠ノ女、篠ノ女!










それでもお前はオレを置いていくのか…?





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