おはなし

□ろぐ
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本日、6月9日。
六道骸の誕生日である。



『あ、あのさ…骸っ。今日、遊びに行っても良いかな?』

携帯電話から聞こえた愛しい恋人からの控えめな誘い。

……―これは、聞き間違いだろうか。

思わず自分の頬が緩むのを感じた骸は返事もせず、どうしたのかと聞かれやっと我にかえった。



「…すみません。なんでも無いです、」

『…そっ…それでさ、行ってもいいのかな?』


もう一度聞かれて先程の事は本当だと確認すれば、暫く間を置いて勿論ですと答え電話を切った。



――――――


暫くして骸の住む高級マンションの一室にチャイムの音が鳴り響いた。


「…こんにちは、綱吉くん。」

ドアを開ければそこには小さな紙袋を持った綱吉が居た。

「……こ、こっ…こんにちは、骸っ」

「どうぞ、入って下さい。」

綱吉を部屋に入れれば何時もより何処か落ち着かない様子に骸はまた表情が緩みそうになる。

だがソファに座って自分を見つめてくる相手の前では敢えて無表情をキープした。



二人の間に、暫しの沈黙が流れる。


「………っ、あ…あの…骸っ!!」

先に耐えられなくなったのは綱吉で、思い切ったように口を開いた。

「誕生日、おめでとうっ……!!」


そう言いながら小さな紙袋を骸に突き出す。

おや、と目を丸くさせるも骸は内心期待していて実は期待通りだった。


…嗚呼、やはり祝ってくれるつもりで…


「……綱吉、くん…」

急に愛しさが込み上げてきた骸は少し擦れた声で名を呼ぶと隣に座る綱吉を抱き寄せた。


「…ッ…骸、」

その刹那、綱吉の頬に赤みがさす。



「……ありがとう、ございます…愛してます」


暫く抱き締めた後、骸は綱吉の耳元で感謝と愛を囁いた。






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ぶぉんこんぽれあーの骸!

これは骸誕生日用えすえすです、本当はちょっと間に合ってない…(笑


暇があれば続きつくりたいです、勿論えろす!!




2009*06*09

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