とある日の夢

□出会い頭の第一印象
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頭痛がする。ついでに言うと、体も痛い。


「…う……」


うめき声をあげながら、私は目を開ける。そしてまず飛び込んできたのは、緑の芝生だ。
…おかしい、確か私は教室にいたはずなのだが。


「…ここ、は…?」


ゆっくりと起き上がり辺りを見回してみる。
青い空、白い雲、ついでに豪邸。どうやらここは、とある金持ちの庭、らしい。


「誘拐とかされた記憶ないんだけどな…」


というかこんな一般人をこの時代に誘拐する奴はいないだろう。これだけ金があるなら、なおさらだ。
経緯はどうあれ、とりあえず私は見知らぬ土地にいることは確かだ。迷子ととられても間違いはないだろう。


「迷った時は進まずに、元来た道を戻ったほうがいいとは言うけど…」


元来た道が分からないのだから、その言葉を実行することはまず無理だろう。
どうしようか、と途方に暮れてみる。暮れてみても何かが変わるわけではないので、意味ないのだが。
そんな事をつらつら考えていれば、ふと背後から草を踏みしめる音が聞こえた。バッとそちらを向く。


「え…?」


そこには、私が知っている…否、私が「漫画の中で」見たことがある、人物がいた。


「おいカス」


威圧感を肌で感じることができる。
そう、彼は確か、ボンゴレヴァリアーのボス


「なんでこんなところに迷い込んでんだ」


ザンザス




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