Sーhort


酔っ払い
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 酔っ払い




 今日天道家ではパーティーを
 開いている。

 なぜかというと、いつもの様
 にみんなで朝飯を食っている
 と、かすみさんが突然「今日
 はパーティーを開きたいと思
 うの。みんな招待状配るの手
 伝ってくださいね」と、笑顔
 で突拍子もないことを言いだ
 した。

 なんでも、また夢の中でパー
 ティーを開くようにと言われ
 たらしい。

 …クリスマスでもなんでもね
 ぇのに…?
 本当にかすみさんは謎だ…

 まぁ、もともとお祭騒ぎが大
 好きな連中ばかりだからかす
 みさんの意見に異存など出る
 はずもなく、みんなで招待状
 を配り、いつかのクリスマス
 パーティーのメンバーで(良
 牙は方向オンチのくせになぜ
 かこーゆーときはタイミング
 良くあらわれるヤツだ)道場
 でばか騒ぎをやっているとい
 うわけだ。



 …そして、俺はというと…



 「乱馬〜!私の作ったラーメ
 ン、のびない内に食べるね」

 「なに言うてんねん!乱ちゃ
 んはウチの作ったお好み焼き
 を食べるんやっ!あんたはひ
 っこんどき!」

 「なにをおっしゃっているの
 かしら。乱馬様は私の作った
 フランス料理をお召し上がり
 になるのですわ!」


 「……」

 こんな具合で、いつもの様に
 三人娘に囲まれてしまって、
 どうしようかと考えあぐねて
 いるところだ…。


 あかねはというと、こんな俺
 に『相変わらずハッキリしな
 いわね』というような冷たい
 目を一瞬向けてから、向こう
 で良牙達と仲良さげに話して
 やがる…!!

 しかも、たまに久能のアホが
 あかねに抱きつこうとしてや
 がるのが、また腹が立つ!!!

 くっそ〜!!なんで俺がこんな
 目に……

 もう我慢できねぇっ!!!

 …逃げてやるっ(少々情けな
 いが…)


 そう思ったら俺の行動は早い
 。三人の一瞬の隙を突いて道
 場を飛び出してやった!!


 へへ〜ん
 追い付けるもんなら追い付い
 てみやがれ〜!

 …と余裕ぶっていたんだが。

 あの三人娘がなかなかの強者
 だということを忘れてたぜ…

 意地になって追い掛けてくる
 あいつらを撒くのは並大抵の
 ことじゃなかった…

 だが、町内中走り回って、ヘ
 ラやらボンボンやらリボンや
 らでボロボロにされてしまっ
 たが、なんとか…本当になん
 とかあいつらを撒いて家に帰
 って来た…。


 「づがれ゙だぁ〜……ん?」

 なんだか道場の様子がおかし
 い…

 みんな(…というか、男連中
 が)ポーッとしてる…?

 「みんなどーしたんだ?ボー
 ッとして…」

 ん?
 よく見るとみんなの視線は一
 人に集中していた。

 その視線の先にいたのは…


 「あかね?」

 「…う〜ん…らんまぁ…?」


 うぐっ!

 な、なんだぁ!?なんかおか
 しいぞ!?

 なんか、あかねのヤツが妙に
 色っぽい様な気がする…!?


 「おっおい!お、お前ど、ど
 ーしたんだよっ?なななんか
 あったのか?」

 「…?…なぁんにもなぃよぉ
 〜?うふふ。ど〜したのらん
 まこそ〜」

 な、なんか変だっ!!絶対変だ
 っ!!

 だ、だって、あかねにこんな
 に色気があるはずがない!!

 と思いつつも、ついついあか
 ねに目を奪われちまう…

 潤んだ瞳、半開きの口元、紅
 潮した頬、なんの警戒心もな
 いポケーッとした表情…

 こっ、これはヤバい気がする
 …!


 「おっおい、なびき!どーし
 ちまったんだよ??あかねの
 ヤツはっ」

 「実は……コレ飲んじゃった
 みたいなのよね〜。」

 「ん゙?」


 そこにあったのは、苺のラベ
 ルの入った缶…
 まぎれもなく缶チューハイ…
 …酒だ…

 そーゆーことか…。こいつ酔
 ってやがったのか…

 周りを見ると、良牙をはじめ
 、久能、五寸釘、クラスの奴
 ら、しまいにはあかねには興
 味ないはずのムースまであか
 ねを見てボケーッとしてやが
 る!!
 …まぁ、気持ちはよくわかる
 が…

 こんな状態のあかねをてめー
 らなんかにこれ以上見せてた
 まるかってんだっ!!



 「あかねっ行くぞっ!」

 「んぁ〜…?どこにぃ?」

 「おめー酔っ払ってんだよ。
 部屋連れてってやるからよ!
 …たく、酒なんか飲みやがっ
 て…」

 「ん〜?…まぁだ眠くないよ
 ぉ〜?」

 「いいから来いっ」

 「ん〜……歩けないぃ…」

 「あのな〜…」

 「ん〜」

 「??なにしてんだ?」

 「歩けないから部屋まで連れ
 てって〜…」

 「……」

 なんか性格変わってる気がす
 る…

 …酔うと急に甘えてきてねぇ
 か…?

 …可愛い…


 「あかねく〜ん!!この久能帯
 刀が部屋まで連れて行って…
 」

 「お呼びじゃねーっ!」

 どっかん!!



 「ったく、しょーがねーなー
 …よっこらせっと」

 「んん…あったかい…」

 「こっ!こらっ、あんまりく
 っつくなっつの!///」

 「…ん〜…」


 だめだこりゃ。もう寝そうじ
 ゃねーか。しゃーねーから運
 んでやるか。

 これ以上ここにいさせたら危
 険だしな…



 「じゃあ、俺こいつ部屋に運
 ぶから…」


 「マンマミーア!!乱馬君!偉
 いっ」
 「据え膳食わぬは男の恥ぞっ
 乱馬よっ」
 「男らしいわっ乱馬!」
 「やるじゃんっ乱馬君っ」
 「仲良しさんね〜」


 あのな〜……

 まぁ、今はかまってる暇はね
 ぇ。

 無視だっ!無視無視!!






 ******






 「ほら、着いたぞ。…あかね
 ?」

 「ん…」

 「…お〜い…」

 「…すぅ〜…」

 「…」

 寝てやがる…

 こいつ、人の気も知らねーで
 …

 こんな状態で、あのままあそ
 こにいたらどうなってたか…
 !無防備にも程があるぜ!!ま
 ったく!!!



 …にしても、可愛いな…

 とゆーか、
 この可愛さは反則だろ…


 …誰も見てねー…よな…?



 ……






 ******






 ――翌朝――


 「おはよー…ゔぅ…なんか
 頭痛いよ〜…」

 「あんた昨日間違ってお酒飲
 んだのよ。覚えてないの?」

 「うそ〜!?全然覚えてない
 …。…なんか変なことしちゃ
 ったりしなかった…よね?」

 「ああ、大丈夫よ。"あんた
 は"変なことしたりしてない
 から。」

 「あんたは?それってどーゆ
 ー意味?」

 「さぁ〜ね〜。どーゆー意味
 かしら〜?ねぇ?乱馬君?」

 「ななななにがだよっ!なび
 き!?」

 「さぁ〜?」

 「(ま、まさか…こいつ見て
 やがったのか…?)」

 「?どーしたのよ?二人とも
 」

 「なっなんでもねーよっ!!」

 「そーそー。なんでもないわ
 よねー?乱馬君?」

 「……」

 「???」



 あ゙ぁぁ〜…
 よりによって、なびきに見ら
 れてたなんて……あとでいく
 ら請求されるやら…



 「…あかね。おめー、もう二
 度と酒飲むなよ…」

 「え?どーして?」

 「どーしてもっ!!」

 「なっなによーっ?どーした
 のよ一体?」


 こいつが酒飲むたびにこれじ
 ゃあ、俺の精神力か財布かど
 っちかががもたねーからな…


 ……でも、二人きりの時は酒
 飲ませたりするのも、いーか
 もしんねーな……



 …それからしばらく、良牙や
 久能達男連中が、やたらとあ
 かねに酒を飲ませようとする
 のを阻止するのに、苦労した
 俺だった…。


 end...



 ■あとがき■

 こんなんでスイマセン><

 乱馬君はあかねちゃんになに
 をしたのか…

 そりゃあ、原作でも何回かし
 ようとしてた様なことでしょ
 うねv(こら

 酔っ払ったあかねちゃんの壮
 絶な可愛さを書きたかったん
 だけど…なかなかうまく文章
 にできないです〜涙

 ムースにもぜひ見とれてほし
 かったんですよっ!!

 カップリングはムシャ派です
 けど、たまにはムースも…ね
 ぇ?(爆

 すいません(><)

 管理人はあかねちゃん贔屓す
 ぎてこんなことになってしま
 いましたがここまで読んでく
 ださってありがとうございま
 した!!





 

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