※学パロ
序
「ビュティお願い!」
そう私の元に来たのは珍しく起きてるレムだった。
普段あんまり見ないような必死な様子にちょっと驚きながらも、どうしたの?と返した。
「ハジケ高校の文化祭一緒に行こう!!」
「え!?何で。」
「何でって…。そりゃ…あーもう!ビュティのニブチン!先輩だってば!!」
恥ずかしいのか、怒っているのか…
レムの顔が赤い。
さて、説明すると、
ハジケ高校とは、私たちの近くにある男子高だ。
けっこうかっこいい男子がいると我が高でも人気がある。
で、レムのいう“先輩”とはランバダさんのこと。
小中と同じ学校で幼なじみなんだって。
高校に入ってからはあんまり会えないらしい。家は近所らしいんだけど。
その先輩に片想い中なのを忘れてた。
「えと…その日は何もないよね。いいよ。行こう。」
「やったー!!ビュティありがとう!!」
思いっきり抱きしめられて、ちょっと苦しい…。
じゃあ、うちらの学校に待ち合わせして行こうということになり、レムはまたあくびをして帰ってしまった。
「(ハジケ高校…か。)」
1回だけ会ったことがある、気になる人もハジケ高校の生徒だった。
白い髪を立てて、ピアスをつけた人。
バスの定期を無くして困ってたら、一緒に探してくれた。
ごくたまに同じバスに乗っていて、いつもヘッドホンをしてちょっと気だるそうに窓の外を見る姿がさまになっていて、かっこ良かった。
名前も学年もわからない。
でも、もしかすると見かけることが出来るかもしれない。
そんな淡い期待を胸に約束の日を待った。
――――そして、時は来た。
fin