ひとりごと


◆no title 

膨らんでく
ふっくらんでく
ふくらんでく


ある日いつものようにママがハグしてきた

断る理由なんかないから
私もハグしたら

「嫌だ胸が当たる」って

ど う し て ?

自分からしてきたくせに

な ん で い や が る の ?


大きくなるほど増えてく
大きな大きな憂いが

ねぇママに嫌われた私は
誰から愛されたいと願えばいいの



女の子は私を笑う
それが妬みだって知ってる

私は背中を丸めて歩く
妬むツラさも知ってるから

男の子は女の子と共謀する
好きな子に振り向いて欲しいんだ

私はただ耐えておく
机に置かれた花も黙って戻しておくだけ



女の子は汚いよ
男の子の気持ちも全部知ってて
利用価値がなくなればそいつをイジメる


どうして女が生理中神社に入っちゃいけないのかよくわかった

それは女の子は醜い生き物だからでしょ?


誰の中にも確実に醜い心は住んでいる

あんなに綺麗な顔した少女だって
一皮捲れば禍々しい邪念が渦巻く



私を女と認識したママは
クラスメートと同じように私に嫉妬するだろう

年頃の娘には異性の影がちらつく

自分はそんな暇もなく毎日働いて老けていくばかり

だから余計に悔しいんだろう


仕方ない
私は女になるしかなかった

だってもう子供としては見てもらえないから
愛されることももうない


早く大人にならなきゃ
働いて家を出て
恋人を作って
新しい家を新しい愛を

早く、早く、
早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く


そんなことを思っていた14歳の春

2009/03/25(Wed) 23:49

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ