小説
□守護者バトルマッチ
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朝、俺が目を覚まして、一階が騒がしいことに気がついた。何だろ…。
またリボーンが絡んでいることは間違いないと思っているのだが……。
パジャマのままで階段を駆け下りると、そこには………
「てめぇらなんかに勝たせねえぞ!!」
「はははっ!バトルマッチか、楽しみだな〜!」
「…………群れすぎだよ…。」
「極限っ!」
「………あっ、…ボス……。」
お馴染みの守護者が揃っていた。かなり俺がげんなりしていると、リボーンが姿を現した。
「お前ら、静かにしろ!」
ゴングのコスプレをしていた。意味がわからない…。
リボーンの一声で、守護者が横一列に並んだ。またなにかをやるようだ。ホント勘弁してくれ……。
リボーンが口角をあげてふっと笑うと、Uターンして俺の所にやってきた。
「ツナ、今から守護者バトルマッチを開催するぞ!勝った守護者は何でも願いが叶うんだ。」
「またボンゴレの伝統行事?」
「いや、これは九代目の気まぐれだ。」
九代目ぇぇーー!!
…九代目ってそんな人だったっけ…?
そんな気まぐれで思いついた行事で願い叶えていいのかな…?
…九代目の優しく、誠実なイメージが音をたてて崩れていった。
「ちなみに並中の校庭でやるからな。戦うフィールドも用意してある。」
リボーンの用意の良さは引いてしまうくらいだ。
俺はパジャマのままなのに、みんなに引っ張られて並中を目指した。
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「え〜、ゴホンっ!只今より、守護者バトルマッチを始めるぞ!」
フィールドがやけに広い……。
嫌な予感がした。
「さぁ、お前ら。一回戦はツナvs獄寺vs山本vs雲雀vs笹川vsクロームvsランボだ!!」
「ぅおいっ!!全員かよっ!!」
「あぁ、そうだ。」
「バトルロイヤルって事か?」
「さすが山本。いい感してるな。」
なんて事だ…。
これじゃあ負けるの確定だ。
俺はふとあることに気づいた。死ぬ気丸だ。
「ハイパーになってもいいの?」
「ん?ダメだ。ここでは武器は禁止ってルールだからな。」
「え……………。」
リボーンは軽く俺をスルーして、ゴングのコスプレの中から小さなブザーを出した。
「んじゃ、一回戦。……よ〜い……」
ビーーっ!!
ブザー音と共に、守護者のみんなが走り出した。フィールド広っ…!
…だが、実は始まった瞬間に脱落した一名がいる。
「ぐっぴゃあああぁっ!!!」
「ランボ、場外!」
雲雀に弾き飛ばされたようだ。可哀想に。
だが、ランボのおかげで最初の脱落は免れたので、ホッとした感じだ。
フィールドの中心の方に目を向けると、みんながぶつかり合っていた。
クロームは女子なので、武器は有りとしているらしい。
激しい闘いに、俺はついていけない……。