rakugaki倉庫
□No.24
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満月の夜。
明る過ぎる月光は闇を照らさず、星々の光を消す。
修一郎はただ、微笑んだ。
この暗闇に光など届かなくて良い。
いっそ、もっと深く。
深く――――塗りつぶされてしまえば良い。
届く光さえ飲み込んでしまう程に。
修一郎は、
ただ静かに微笑む。
光など、いらない。
もっと深く、深く、
堕ちて―――。
お前を憎ませてくれ。
三世之縁より
修一郎、献花を片手に林の中で。
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