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□はなれていても
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はなれていても。

「元気ないね」
滝が苦笑した。
理由は明確だから、
聞いてこないし俺も言わない。
「侑士、昼飯何食べてんのかな…」
「さぁ…忍足は和食って感じだけどね」
ぼんやり空を眺めつつ、
お昼のおやつを頬張った。
「今電話したら怒るかな?」
「怒る?何で」
「だって遊びに行ってるんじゃないんだし…邪魔だろ」
いっぱい喋っちゃいそうだし、
会いたくなるし、ぎゅってしてほしいし。
「大丈夫だよ。忍足喜ぶよ」
「…そう…だよな!よし、かけよ!」
決心したら着信音。
Jr選抜合宿に行ってしまった、
侑士からのラブコール。

離れてても考えてる事、一緒なんだね。

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