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□ファンシージェラシー
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天才、忍足侑士14才。
チョット悩み気味。
何でかって?
「侑士ー」
岳人の手にはまったナントカパンダが今、振り向いた俺の目の前ででっかい口開けとるわ。
密かな悩み。
まさにコレや。
「岳人。まだ飽きてへんの…」
微妙にブームが去ったっちゅーのに、岳人ときたら今がまさに大フィーバー!
泊りに来た思たら一日中手にはめたままこうやって俺の唇奪うんやで…かなんわ。
「もうそれ持って帰りや…何で俺の部屋置いとくねん…」
「えー!持って帰ったら妹に取られる!」
「あげたらええやん…お兄ちゃんやろ…」
「ヤダ!このパンダ侑士とちゅーしたのに!」
「侑士が俺以外の奴と間接チューになるだろ!ヤダ!」
ホレみた事か。こうやって俺の部屋のファンシー率が上がっていくんやでー…
「…ちょっと貸し。」
「ああっ!何だよー!返せよ…んぶっ…」
取り上げたパンダで間接キッス。
「う…うばわれた…」
「アホ。俺なんか今日朝から奪われっぱなしやないか」
何か言いだしそうな口をパンダキッスで阻止や。
「む…んむぅ〜!」
…。
何やろ。
何かムカつくなぁ。
「ぷは!ッ侑士!…っ…ン」
騒ぐ唇を塞いだ。
今度は俺のキスで。
「…パンダよりこっちがええやん?」
「……」
赤くなりつつ頷く岳人にキッス。
ファンシーにジェラシーな午後。





キッスって・・・(笑)

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