□気付いて
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「せんぱーいっ!」


ガラッと教室の扉を開ける。
今日もまた先輩の教室に来た。


「お弁当二人で食べましょう!先輩!」

笑顔で自分の弁当箱を掲げて先輩を誘う。
先輩は優しいから断らないんだ。

………そんな先輩が、僕は大好きなんだ。


だけど、男の先輩からの視線が痛いんだよね。
先輩って男ウケがかなり良いんだから。
本人は自覚してないみたいだけどね。


「お、屋上行こうか。」

引きつった笑顔。
だけど多分これは視線の所為。


「そうですね!…視線も痛いですし。」

そう言って男の先輩達を睨む。
手ぇ出すなよ、ってテレパシー付きで。


「あ、は。ロロ早く!」


なんか苦笑いを浮かべた先輩に引っ張られて教室を出た。




「もぅっ」

屋上に着いた僕はご立腹。
先輩は疑問符だらけ。

だから、鈍いんだよ。


「どうしたの?」
「先輩、男子の視線気付いてなかったでしょ?」

「は…はぁ。」


あ、やっぱり。
気付いてなかったんだ。


「先輩は男ウケ良いんだから少しは自覚を…」

「そんな、私モテないし!て言うかロロになんか関係あるの?」



………ぴし.


僕は固まってしまった。
暫らく時が止まった、と思ったら直ぐ、顔が真っ赤になって口が間抜けに開く。
金魚みたいだ。

先輩もこれには気付いたよね。
恋愛フラグ立ったかな?


「だ、って…先輩可愛いし、天然だし、鈍感だし、なのに鋭かったりするし、優しいし、」


僕の解る先輩の好きな所をあげていく。

「………えっと、要は好きなんです!僕が此処に潜入した時からずっとずっと!」


どうか、先輩が僕の気持ちにちゃんと気付いてくれます様に。






気付いて
僕、先輩が好き.





+



びば完結です!←
ロロがデレてる/(^O^)\
ロロ視点は難しいです;;
ロロなのかすら危うい!爆




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