アッシュ×猫化ルーク
苦手な方はご注意ください。


□■□■□■□■

「おい!見ろよ!変な毛色の猫がいるぜ!」


(…ふぇ?)


なぜ、こんな状況になっているのだろうかか。
俺はただ気持ちよく眠っていただけなのに!




朝食を終え、深い眠りから目を覚ますと、そこには見知らぬ人間がいた。
顔つきからしてまだ13歳といったところだろうか、幼さを残した少年は俺の首根っこを掴み、ぶらんぶらんと揺すっている。
正直とても不愉快だ…。


「見ろよ!朱色の猫だぜ!」


その声を聞きつけ、その少年の仲間達が近くに寄ってくる。


「フシャーーー!!!!」

「うわっこの猫結構凶暴だな。」

毛を逆立て、精一杯警戒してみるが、少年達は知らん顔で俺の髭を引っ張ったり、尻尾をにぎったりしてくる。


(う゛ー…悪いけど噛みついて逃げちゃおうかな…。)


酷いことはされてないとは言え、体を弄り回されるのは至極不愉快で。
噛みつこうと俺は牙を光らせた。

そのときだった。


「おい、お前ら何してやがる。」

低く、背筋を這い尽くすような声が聞こえた。
耳をピクピクと動かしながら、俺は声の主に目を向けた。

目を奪われるような紅い長髪。
鋭い目の中に佇む碧の瞳。


「アッシュ兄ちゃん…ッ!な、なんでもないよ!ほら、皆行こうぜ!」
「お、おう!」


少年達はそそくさと去って行った。
「ッたく…あいつら…。」


"アッシュ兄ちゃん"と呼ばれた男が俺を見る。
カチリと視線がかち合うと、俺の心臓は飛び跳ねた。

男の俺が言うのも何だが、この人はめちゃくちゃかっこいい顔をしてると思う。


「お前…今朝の猫か。」


アッシュは俺の喉を優しく掻いてくれた。
それが気持ちよくって擽ったくて、俺はゴロゴロと喉を鳴らす。


「碧の瞳か…俺と同じだな。」

フッと微笑んだ顔。


(うわッ…笑った////)


何故か心臓が暴れるように高鳴り、顔に血液が集まっていくのを感じた。
猫だから良かったけど、人間の姿だったら間違いなく顔が真っ赤になっていただろう。


拍手ありがとうございました…!

ご感想を送ってくださると泣いて喜びます!
レスは日記にて^^♪



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ