俺達の絆
□3日目
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「楽しかったよ、みんなが……相葉ちゃんと二ノと翔君と松潤とおぐさんと一緒だったから」
「…?今…矢野君なんて…?」
なんで、教えてない他の4人の名前、知ってんの?
しかも、「相葉ちゃん」って言ったよね?
「何いってんの?大丈夫?
おいら、矢野健太じゃねぇし。
さっきまで、なんか矢野健太だったけど。
今は、大野智だよ?
って…相葉ちゃん…泣かないの!」
「グスッ……リー…ダー!」
「ごめんね?
思い出したよ、全部。
こんな所で、何で矢野健太やってたかは知らないけど…」
「リーダー…!!グスッ…ふぇっ…」
嬉しさのあまり泣いてた俺を、リーダーはずっと優しく抱きしめててくれた。
リーダーは暖かかった。
やっと俺は「独り」から解放された。
そう思うと、涙が止まらない。
「よかった…ホントに、リーダーなんだね?」
「うん、[嵐]のリーダーの大野です」
ふにゃっとした笑顔。
これは紛れもなくリーダーの笑顔だ。
「なんで…矢野健太やってたんだ?」
「それは、俺ん家で説明する」
たった3日。
俺のことを誰も知らないのは凄く恐かった。
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