平和の星
□銀河に願いを「宝探し編」
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オープニング
伝記『ヒト族の戦い』
著者…クラーク・アレックス
あるところに、ある星がありました。
その星には、"ヒト"という生き物が支配していました。
"ヒト"は、とても頭が良く、尊く、素晴らしい生き物でした。
ある時、その星に何かがやって来ました。
それは魔族というものでした。
魔族は、おぞましい姿をしており、奇妙な笑い声を上げ、気味の悪い魔法を使いました。
"ヒト"たちは、魔族はここにいるべき存在じゃないと思い、追い出そうとしました。
しかし運悪く、それが魔族の怒りに触れ、暴れ出してしまいました。
多くの"ヒト"が死にました。
残る"ヒト"が、数十人だけになってしまった時、その中から、一人の"ヒト"が立ち上がりました。
その勇気ある"ヒト"は魔族の力を利用して、魔族を封印することに成功しました。
しかし、そのためには人柱となる者が必要だったので、勇気ある"ヒト"は自分を人柱にしてしまいました。
多くの"ヒト"が死に、魔族は封印され、勇気ある"ヒト"も消えて、残ったのは数十人の"ヒト"と魔族によって荒らされた星だけでした。
残った"ヒト"は、この尊い一族を絶やさないために、宇宙へと旅立ちました。
こうして、"ヒト"は世界へと拡がりました。