平和の星

□星の巡り合わせ
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プロローグ





むかしむかしのお話し




宇宙には多くの星がありました

その中の八つの星はまるでつながってるように仲良しでした

だけど、それは黒い星により突然壊されました

互いの星は狂い、争い、戦争を起こしました


いろんなヒトがいなくなりました


いろんなヒトが悲しみました



ある彗星がそれをみていました

かつて、多くの願いを叶えた彗星

彗星はこの醜い争いを終わらせたいという願いを叶えました


こうして「星の争い」は終わったのでした…













「…お腹すいたよー」

あったかい天気の中、ピンク玉、カービィは呟いた
ここはポップスターの中心国、プププランド。食べ物と寝ることが多い国である

「いい加減諦めろよ、カービィ」

カービィのとなりにいるでかいハムスター、リックが言った

「やだ、絶対ヤダ!ウィスピーウッズのリンゴは最っっ高においしいんだもん!!」
「だから駄目と言っておろうが!」

リンゴの木、ウィスピーウッズが言った
ここはプププランドにある暗い森の中
そこに住んでるウィスピーウッズの前には、彼の頭に生えてるリンゴを今すぐにも吸い込みたいという顔をしてるカービィと、彼をなだめるリック、その様子を呆れ顔で木の上からみているフクロウのクーがいた

「だから何度も言っておろう!このリンゴは、今日遊びにくる子どもたちのために残さねばならんのだ!」

ウィスピーウッズが少し苛々した様子で言った

「だったらなおさらじゃん!僕だってまだ15歳の子どもだよ!一個ぐらい分けてよ!」

「お前だったらうっかり全部吸い込みそうだな」

クーがボソッと呟く

「うっ…」

「ま、もういいじゃねぇか、カービィ。また来週にでも食いに行けばいいじゃん」

リックがなだめる

「…わかった。じゃあその間リックんちのご飯で我慢する」

「なんでだよ!!」
「「ウィスピーー!!」」

リックが突っ込んだと同時に後ろから子どもたちがやって来た

「ウィスピー、遊びに来たっス!ってあれ?カービィさんにリックさんにクーさん、どうしたんスか?」

子どもたちの中にいるワドルディ族のコーゼがきいてきた。

「それがきいてよ!ウィスピーってば、僕にリンゴを一個も落としてくれないんだよ!ヒドいと思わない!?」

カービィが半泣き状態でコーゼに言った

「…当たり前じゃないスか」

「…なんで!?」

「カービィはボクたちのリンゴも食べてしまうからなの!」

突然コーゼの後ろにいたポピーJr.、通称ジュニアが言った

「「そうだそうだ!」」

他の子どもたちも賛成した

「ううぅっ…」

「子どもでもわかる常識だな」

クーがまた呟いた

「ウィスピー、お腹すいたー」

子どもたちの中の一人、ノディが呟いた
その言葉が聞こえたウィスピーは、

「よし、さぁみんな、リンゴを食べて遊びなさい」

と言って、リンゴを落とした

「「ワーイ!」」

「あー!僕のリンゴが…」

カービィの目の先には、自分の好物のリンゴが自分よりも年下の子どもに食べられてる様子があった

「ま、カービィ、諦めて帰ろーぜ。グーイとかカインが待ってるからな」

「そーゆーことだな、帰るぞ」

リックとクーはそう言って帰ろうとした
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