テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第二十話〜囚われた者達と新しい力を望む者〜
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つか、アサワールを操る者はなんか友好的だな
「クソ、腕がブッ飛ばしやがって……」
アサワールを操る者はサイクスに憎みを持ちながら右腕が持っている剣を拾う
「ったく……左は利き手じゃないんだが(仕方ない、本気でやるか)」
アサワールを操る者は気だるそうに言った。その瞬間、アサワールを操る者の身体が揺らいだ。サイクスは瞬間的に判断してソルクを自分の右斜め後ろに振り回す。
ガキィ!! 鉄とそうでない鋼鉄が交差する音がモニター室に響いた
「キヒャヒャ……」
「(これぐらいならついてこれるか)なら、これはどうだ?」
消えた。それしか表現できなかった。サイクスは消えたアサワールを探すため上下前後左右に顔を動かし探す、が
「どこ探してんだよ、俺様は──」
ズバッ!! 切り裂く音が何度も何度も繰り返しモニター室に響いた。気付いたらサイクスは全身から血を流して倒れていた
「はっ! 力の差ってやつだよ! この屑が!」
アサワールを操る者はサイクスの頭を踏みつけながら罵声を浴びせ、ガンガンと踏みつける
「テメェの! 実力は! この程度なんだよ! 思い知りやがれ! 屑の存在が!!」
サイクスの頭から血が飛び散る。それでもアサワールを操る者は踏みつけ続ける。
空白の世界でサイクスと黒い子供がいた。砂嵐が吹き荒れる中で
「まったく、未契約のままで俺に触れるからだよ」
(お前は……そうか、お前は)
何か気付いたサイクスに対し、黒い子供は高笑いする。正解とでも言うように
「大体あってんよ、俺はお前の闇であることと共に、ソルクの意思でもあるんだ」
(……ソルクの意思?)
「ンだよ、そんな事も知らねぇのかよ? ソルクはアンタに力を貸したいんだ。でもよ、契約もしてないから力を貸せないんだ」
(……契約とは?)
黒い子供はサイクスに対し立ち上がる。そして黒い子供はサイクスを見上げる
「それはお前が探し出すんだよ。ばーか」
(なっ!?)
「じゃあな、俺は消えるぜ。伝える事は伝えたしな」
ザザッ、音を流しながら黒い子供は。サイクスの闇は砂嵐がまじる空白へと溶け込んだ。サイクスはそれを眺めて、溶け込んだのを確認すると身を翻して空白の中へと消えた。ソルクを探すために
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