テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十八話〜砂漠の国で〜
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「え? お二人は知り合い何ですか?」
「「いや、名前を聞いたことがあるだけだ」」
と、バルクの質問答えた二人だった。そして二人はうっすらと笑う
「噂では聞いているぜ、何でも屋」
「おや、俺も噂になるようになりましたか。貴方のも聞いてますよ……っと、これは秘密でしたか」
風の騎士は瀧風の表情を見ると、回りの事を思いだし、話を濁らした。
風の騎士はちょいちょい、と瀧風に。こちらにこい、と合図していた
「なんだ?」
「瀧風くん。アサワールについてですが……砂漠の小島にて不思議な建物を見つけました(ボソッ)」
「……やっぱりか、だいたい予想はついていた。ガルザムク、場所は先ほど教えたから行けるな?」
<あぁ! 飛ばすから捕まってろよ!>
ガルザムクは強く叫ぶと、強く翼を動かし高く飛んだ。すると、瀧風はガルザムクから──
「え!?」
飛び降りた。
高さはそこそこあり、人が落下すれば楽に死ねる高さだ。
もちろん、瀧風だって例外ではない。
ガルザムクと風の騎士以外は、驚いて数秒あとになってから下を見たが、瀧風は愚か、地面すら見にくくなっている。そんな状態で瀧風を捜すなど、砂漠に置かれた小粒の珊瑚の死骸を捜すぐらい無謀だろう。
瀧風など見つかるはずもない
「え……何でお兄ちゃんは飛び降りたの?」
ただ一人、状況を判断できず、呆然としている者がいた。瀧風咲だ。
兄である瀧風の行動に理解が出来ないのだろう。
しかし、答えは案外簡単だった
「だーいじょぶダイジョブ。瀧風くんは死んでないよ」
「何で解るんですか、風の騎士さん?」
風の騎士はみんなを落ち着かせる為……とは言い難いが、とりあえずこの場の空気をめちゃくちゃにしたのは間違いない。
答えは簡単さ、と風の騎士は言うと。ガルザムクの背中をポンポンと叩いた
「もし瀧風くんが死んだらガルザムクとの契約は切れ、僕たちは下に真っ逆さまに落ちているはずだよ?」
「た、確かにそうですけど……人一人が落ちたんですよ! この高さから! 瀧風さんがもし生きているとしても、無傷ではないはずです!」
風の騎士の答えに、何故かチェルシーが反論した。
確かに、と風の騎士は呟くが何故かイヤに落ち着いている表情だった。人一人が人為的だが落ちたというのに
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