テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十四話〜手紙…終了?〜
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「さて、と。ガルザムクを召喚するか。腹も膨れたし」
瀧風はすぐに詠唱を開始した。ちなみに骨は炎鬼の手伝いもあって、全て塵へと帰った
「そ、それで…どうやってリーネまで行くんだい?」
「見てればわかるってジョニー。そろそろだしなー」
「そろそろ……? !」
ジョニーが首を傾げかけた瞬間。風が止まった
「風が…止んだぁ?どういうことでぇ」
コングマンが風が止まった事に違和感を覚え、疑問を口にした。瀧風は未だに詠唱を続けている
「……うし、いくぞ。出でよ、我と契約せし空を司る自由なる空の守護神、ガルザムク!」
上空に魔方陣が現れ、光り輝き、視界が一瞬だが真っ白に染まったあと、鎧を着こんだ巨大な竜が空に浮かんでいた。
<うっす、瀧風。話しはだいたい聞いた。リーネまで連れてきゃ良いんだろ?>
「ああ。頼むな」
<そうと決まれば話しは早い。とっとと乗れ>
「だったら降りてこいよ馬鹿野郎」
<───あ、わり>
瀧風のツッコミにガルザムクは反省の色を見せなかったが降りてきた
<ほいさ、乗れ>
「あいよ、みんな。ほら乗ってくれ」
瀧風に言われた通りに2人以外は尻尾を伝ってガルザムクの背に乗った
「ホントに乗んのか?」
「飛行竜と同じ位の大きさだな」
「早く乗ってくれ、召喚できる時間は限られてんだ。早くしてくれ」
「ああ、すまねぇな」
「今、行く」
二人は瀧風に急かされながらガルザムクの背に乗った。瀧風はそれを確認し、ガルザムクを軽く叩いた
<んじゃ、翔ぶぜ>
ガルザムクは大地を蹴ると同時に、翼を動かし空を駆けた
「それで……どうやって白雲の尾根を越えるんだ?」
ジョニーは瀧風に質問したが、
はい? と言った感じの表情を瀧風は見せた。
何故? とジョニーは疑問を持ったが同じ事を言うか。と思った
「だからな。どうやって白雲の尾根を越えるんだ? って聞いたんだ」
「別に白雲の尾根を越えるわけじゃないよ。遠回りすればリーネに着くさ」
その回答にみんなは。
ああー……と忘れていた何かを思い出した様に頷いた。
瀧風はため息をついたが、それは吹き荒れる風の中へと静かに消えて誰にも聞こえることはなかった
ちなみにまだ朝です。
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