テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十四話〜手紙…終了?〜
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「ッ!」
蹴り飛ばした瞬間、後ろから猪が牙を剥き出して襲い掛かって来たが
「甘いっての!」
瀧風はそのままシデンの柄の部分を猪にぶつけ、振り向きざまに縦に斬り、後ろに下がった
「あと七匹……今日は猪鍋だな。ククッ」
瀧風は小さく笑い、乾いた唇をなめたあと銃を撃ち、また猪の頭へと鉄の塊が押し込まれ倒れた。
瀧風は地面を駆けて猪達との距離を一気に詰めた
※ちなみに瀧風は寝坊したので朝飯は食べてません
しばらくして……
「炎鬼ー。火を頼む」
<わかりました>
瀧風は石の上に座りながら猪の肉を味わっていた。戦時中に覚えたさばき方や、安全に食べれる野草などで味付けをして食べていた
「あぐあぐあぐあぐ………旨い」
<あ……主…流石に食べ過ぎでは……?>
炎鬼はちらっと瀧風の横を見ると、先程の猪の頭が七つ其処に存在していた。どこかに出てくるマンガの荒野みたく、猪の骨が荒っぽく放置されていた
「まだ食い足りないぞ炎鬼。あ!それはもうちょい強く焼いてくれ、さっきのよく焼けてなかったし」
<──……わかりました>
※
「………なにこの惨劇」
瀧風に追い付いた咲達が見た第一声がこれだった。
状況確認。
瀧風は石の上に座り、肉を食している。
そこまではよしとしよう。だが周りが異常であった。
猪と思われる骨が瀧風を中心に辺りに荒っぽく放置されていて、さらに瀧風の前には一人の男が最後の一体を焼いていた。
だが瀧風の表情は満点の笑みを浮かべながら、まだ肉に食らい付いていた
「……あー…お兄ちゃん朝御飯食べ忘れたんだったんだ」
咲とサイクスはあまり驚いておらず、苦笑いしていたが、他のメンバーは顔がひきつっているとしか言い様がない位驚いていた。
「あぐあぐあぐあぐ……ん? よう、みんな遅かったな」
「お兄ちゃんどうするの、これ?」
咲が指差した先は言うまでもなく、辺りに荒っぽく放置されている骨の残骸の事である
「あぐあぐあぐあぐ……焼き尽くすから問題ないだろ。炎鬼、あとで手伝ってくれ」
<了解しました。主>
三十分後……
「ふーぃ。食った食ったー」
「なぁ咲」
「何でしょうかマリーさん?」
「瀧風は何時もあんなに食べるのか?」
マリーの質問に、咲は苦笑いを浮かべながら
「たまに沢山食べるんです、何故かは知りませんが」
特に朝食を食べ損ねるとたまになんですけど沢山食べるんです、と咲は付け足した。
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