テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十三話〜修行〜
3ページ/8ページ


<斬破!>
「襲爪雷斬!」


炎鬼は槍から刀ヘと変換し横一閃をしたが、瀧風は切り上げながらジャンプし雷を落としたあと、縦一閃をした


<クッ!集気法!>


炎鬼は若干蓄積した傷を癒すため、回復技を行った。そのスキを瀧風が見逃すはずはなかった


「スキつくんなって!マーレシスハント!追撃、レイジングハント!」
<影朧!>


炎鬼はわざとスキをつくり、瀧風に攻撃をさせるように仕向けたのだ。瀧風が放った銃弾は全て炎鬼を通り抜けた


「ッ!……やってくれる!」


瀧風は銃弾を後ろに向けて放ったが、弾く音はなかった


「(と言う事は、上か!)流星弾!」


瀧風は上空に昇る弾を放ったが当たる音はしなかった


「(ここも外れか、じゃあ一帯どこに…)」
<我は、ここです!>


炎鬼の声は瀧風の真後ろで聞こえ、瀧風が振り返ると十人の炎鬼がいた


「ったく、お前の得意な幻影召喚かよ」
<<<さあ、どれが真の我でしょか?>>>


炎鬼と炎鬼の幻影はそれぞれ別の武器を持っていた。瀧風の前にいる炎鬼は刀と槍、左にいるのは弓と火器銃、右にいるのはクロスボウと二刀流。残りの後ろはダブルセイバー、太刀、大剣そして鎚であった


「こう沢山いると、どれが本物がわからない………が炎鬼、一つ忘れてるぞ」
<?>
「たまたま俺が放った流星弾、忘れてないか?」
<<<あ>>>


炎鬼達が上を見上げると、ちょうど降ってくるとこであった


<<ですがこれなら避けれま……>>
「そうはさせない!」


瀧風は銃を足元に撃ち、煙を巻き上げた


<<<クッ!>>>
「粉塵爆発って知ってるよな?粉塵爆発ってこういう煙でも爆発するんだ、まぁこれは……小麦粉なんだけどな」
<<<なっ!?>>>
「それに四方八方見えない状況、そして降ってくる流星弾──」


瀧風はこの上ない笑みを浮かべた


「炎鬼、お前達はどう避ける?」


その瞬間、流星弾の弾が地面と当たり、火花を散らして爆発を起こした


<ありゃま、こりゃまた派手にやったもんだな>


氷の獣は驚く事はなくただ笑っていた。まるでこれぐらいでは驚いたりしないぞと言わんばかりに


<……ゲホッ!ゲホッ!まったく、主は何時も無茶いたしますね>
「まぁな」


煙が晴れると衣服が少し焦げた炎鬼と、爆発したというのに余り怪我していない瀧風がいた


<爆発する前に守護氷槍陣をするとは……負けました>




.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ