テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十三話〜修行〜
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<斬破!>
「襲爪雷斬!」
炎鬼は槍から刀ヘと変換し横一閃をしたが、瀧風は切り上げながらジャンプし雷を落としたあと、縦一閃をした
<クッ!集気法!>
炎鬼は若干蓄積した傷を癒すため、回復技を行った。そのスキを瀧風が見逃すはずはなかった
「スキつくんなって!マーレシスハント!追撃、レイジングハント!」
<影朧!>
炎鬼はわざとスキをつくり、瀧風に攻撃をさせるように仕向けたのだ。瀧風が放った銃弾は全て炎鬼を通り抜けた
「ッ!……やってくれる!」
瀧風は銃弾を後ろに向けて放ったが、弾く音はなかった
「(と言う事は、上か!)流星弾!」
瀧風は上空に昇る弾を放ったが当たる音はしなかった
「(ここも外れか、じゃあ一帯どこに…)」
<我は、ここです!>
炎鬼の声は瀧風の真後ろで聞こえ、瀧風が振り返ると十人の炎鬼がいた
「ったく、お前の得意な幻影召喚かよ」
<<<さあ、どれが真の我でしょか?>>>
炎鬼と炎鬼の幻影はそれぞれ別の武器を持っていた。瀧風の前にいる炎鬼は刀と槍、左にいるのは弓と火器銃、右にいるのはクロスボウと二刀流。残りの後ろはダブルセイバー、太刀、大剣そして鎚であった
「こう沢山いると、どれが本物がわからない………が炎鬼、一つ忘れてるぞ」
<?>
「たまたま俺が放った流星弾、忘れてないか?」
<<<あ>>>
炎鬼達が上を見上げると、ちょうど降ってくるとこであった
<<ですがこれなら避けれま……>>
「そうはさせない!」
瀧風は銃を足元に撃ち、煙を巻き上げた
<<<クッ!>>>
「粉塵爆発って知ってるよな?粉塵爆発ってこういう煙でも爆発するんだ、まぁこれは……小麦粉なんだけどな」
<<<なっ!?>>>
「それに四方八方見えない状況、そして降ってくる流星弾──」
瀧風はこの上ない笑みを浮かべた
「炎鬼、お前達はどう避ける?」
その瞬間、流星弾の弾が地面と当たり、火花を散らして爆発を起こした
<ありゃま、こりゃまた派手にやったもんだな>
氷の獣は驚く事はなくただ笑っていた。まるでこれぐらいでは驚いたりしないぞと言わんばかりに
<……ゲホッ!ゲホッ!まったく、主は何時も無茶いたしますね>
「まぁな」
煙が晴れると衣服が少し焦げた炎鬼と、爆発したというのに余り怪我していない瀧風がいた
<爆発する前に守護氷槍陣をするとは……負けました>
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