テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第九話〜対決!アサワール!〜
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「ちぃ……火程度じゃ意味ないか」
「喋ってる暇はない。来るぞ、銀真」


火をかきけしたアサワールは不気味な笑みを見せていた。


「ふむ……これが銀真の業火か……では我もそれなりの御返しをしなければな」


瀧風は直感で感じた、これはマズイと


「銀真!何か防ぐ術持ってないのか?!」
「やってみるさ!」


そう言うと銀真は詠唱を始めた。瀧風はアサワールを見ると、アサワールは剣に闇の炎を集めていたところだった。


(……時間が少ないな。これはマズイ。俺の術では無理だろう……銀真、急いでくれ……)


瀧風の願いが通じたのか、銀真の周囲が一気に明るくなる。
アサワールは苦い顔をすると、闇を収集する速度を早めた。


「神々につかえる龍神よ……今、我に力を貸し、勝利への道を作り出せぇぇっ!」
「──いくぞ! 覚悟の方はいいか?」


アサワールの剣を見ると、既に闇の炎が集まっている。銀真は詠唱がもう少し必要だった


「はぁぁぁ……奥義!闇焼舞空刃!」


アサワールが一気に振り下ろした瞬間。銀真の術が間に合った。


「来たれ、龍神よ!ドラコンブレイム!」


銀真の詠唱が間に合い、龍が現れ、アサワールの技と相殺した


「ふ……我が奥義が相殺するとはな」


アサワールが笑っていると瀧風が銃弾を撃ったが、アサワールは簡単に弾いた。その時クザフが赤紫の穴から現れた


「アサワールさん。実験は終わりました詳しくはあの場所で」
「ふむ…実験が終わったかでは帰るぞ」
「はい」


アサワールとクザフが赤紫の穴に入ろうとした途端、瀧風は吠える。


「待てよアサワール!逃げるのか!?」


瀧風が叫んだ途端に、アサワールは瀧風にいつの間にか近づいていて、喉元に剣をたてていた。


(───速いっ!)
「我は逃げるのではない、見逃してやるのだ。力の差を実感出来ぬ愚か者には、わからんだろうがな」
「クソッ!」
「ふ……実感できてるではないか。それとも友の仇を目の前にして感情を制御出来なくなったか?」




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