テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第六話〜四英雄と懐かしき友との出会い〜
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ハヤナは、そこらにあった岩に腰掛けた。それに続いて瀧風も腰掛ける
「王子からは……『帰って来たら、旅の話を聞かせてくれ』と言ってました」
「あー…アイツが言いそうな事だな。で、アイツからは?」
「手紙です」
どうぞ、とハヤナは言って瀧風に手渡す。
瀧風は手紙を大事そうに開いた。
「どれどれ……『瀧風へ…元気にしてますか?こっちは元気です。ディルハートは変わりなく平和です、あなたに会いたいのにお父様が許してくれません。それでもあなたに会いたい気持ちは変わりません、待っているからね? 瀧風………フィックより』か」
「………少し席を外しますね」
「……頼む」
瀧風がそう言うとハヤナは何処かに行った。瀧風は手紙を見て呆れたような、暖かいような笑みを浮かべる。
「全く…この調子じゃまた城を脱け出したな? 心配しなくても良いのによ……フィック、俺も君に会えるように祈るよ。……神には祈らないけどな、神に祈るタチじゃないし……いつか帰るさ……君に会いに」
瀧風は立ち上がり月が煌めく空を見上げ微笑んでから、ストレイライズ神殿に戻って、布団をくるんで意識を手放した。
次の日…
「ふぁ〜〜…」
「今日は遅かったな瀧」
「ああ。昨日はちょっとな……寝るのが遅かっただけだよ」
「お兄ちゃんが遅いなんて珍しいね」
「悪かったな…でフィリアさんは?」
「さっき起きて大聖堂に行ったぞ」
瀧風はサイクスが作っていた朝食を口にした
「おじさん、フィリアさんを呼んできてくれるか? 話しがたいんだけど」
「わかった呼んでくるよ」
ちょっとして……
「お待たせしました。初めましてフィリア・フィリスと申します」
「初めまして、瀧風と申します。こっちが妹の咲で、そこにいるのがサイクスです」
「初めまして!」
「初めまして……と言った方が良いのか?」
「まあそうだろうな、会話するのは初めてだし」
フィリアは?マークを頭の上に出しており、首を傾げていた。
「あの…どこかでお会いしましたか?」
「ああ、なるほど…おじさん、説明してって言ったよね(黒笑)」
おじさんは、たじろぎながらも手を横にいきよく降りながら
「いやいや、説明する前に呼べって言ったじゃないか」
「ああ。説明する暇なかったのか……じゃ、説明します」
青年説明中……
「そうですか…そんなことが…」
「何か思い出せませんか?」
「すいません。まだ何も…」
「そうですか…」
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