テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人〜第四話過去の話と過去の友との出会い〜
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【なぁ瀧風よ】
「ん?なんだシデン」


瀧風が湖に見とれてると不意にシデンが話し掛けてきた。


【いやな、俺とお前が契約したときに言っただろ仇を取るためって】
「ああ、確かに言ったそれがどうかしたか?」
【いやな〜詳しく聞きたいと思って、嫌だったらいいんだけどな】
「まあ、いいやいつか話す事になると思うし、先にシデンに話しとくわ」


瀧風はため息しつつ、湖を見ながらそこらにあった手頃な石に座った


「まあ、なんで仇を取りたいかは小さい頃の話ししないとな」
【頼む】
「お前に言っただろ?俺は異世界人だって」
【──ああ】
「俺たちの世界では昔、どんな小さい子どもでも、才能があれば戦争に参加させられる時代だった。そりゃあ酷かったさ大人に容赦なく戦闘訓練されたもんさ。まあ、俺はその前から修行させられてたからな楽な方だったさ」


シデンは真剣に聞いている。少し怒りが混じりながら、そしてシデンは何かに疑問を持った


【瀧風よ】
「なんだシデン」
【それは何歳の話だ?】


瀧風は、困った顔をし思い出してる。


「え〜と……六歳ぐらいの頃かな五歳で両親死んだし」
【な……っ】


シデンは絶句した。無理もない、そんな小さい頃から瀧風は辛い道を進んでいたからだ。それでも瀧風は止めず話し続けた。


「その後叔父に引き取ってもらったけど、まあそこで訓練受けさせられたんだけどな。まあ名前はあんたも聞いたぜ」
【誰だ?】
「ハヤナが言ってた奴……アサワール・ミガスだ」
【!? 確か聞いてた話では……】


正解、と瀧風は言わんばかりににこやかに笑いながらで頷いて。


「そ、第一級犯罪者アサワール・ミガス。俺の叔父でもある」
【………辛くなかったのか?】
「ん?辛いっちゃあ辛かったな、その後戦争に参加させられてこの才能で隊長にされたんだ」
【そうなのか……今のその世界はどうなっているんだ?】
「平和そのもの、それだってその戦争で平和になったんだ」
【その理由も聞きたいんだが】
「ああいいぜ、話すつったんだからさ」


瀧風は、深呼吸をした。
過去を思い出しながら、語りだす。


「ある日戦ってたら矢が飛んできたんだ、防御する暇もなく死ぬのかって思ってたらある奴に助けられてな、その後休憩地で声をかけたんだ。名前は蒼空・ルアフォールドだ」
【なぜ名だけ漢字なんだ?】
「俺も最初はそう思った、理由を聞いたら両親が和の人と洋の人だからだと言ってた」





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