テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第一話〜始まり〜
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「「あっ!!」」
二人はスライディングをし、放物線を描く紙袋を見事キャッチした。瀧風は金髪のロングヘアーの人に紙袋を渡して頭を下げた。
「すいませんでした!ぶつかってしまって!」
瀧風が謝るなか、金髪のロングヘアーの人は紙袋の中を見ながら笑う。
「いいんだよ。中も平気だったからさ、気にしなくて」
ほっと安心した瀧風は息を漏らす。
「あ、君もし良かったらちょっと手伝ってくれるかな?」
「はい、良いですよ。ぶつかっちゃった事もありますし」
その人は瀧風の返答に苦笑に近い笑顔をしながら。
「その事はもういいのにでも助かったよ、この他にまだ買う物はあるからじゃあ行こう」
(ずいぶん明るい人だなぁ)
先を歩く青年を追うように、瀧風は駆け出す。
買い物が終わった後……
「あ、自己紹介まだだったね俺の名前はスタン・エルロン。よろしくな」
「俺の名前は瀧風です。よろしく」
「あれ? それだけなのか? 名前」
「昔はありましたよ、下の名前が。でも今は記憶と共に消えたんです」
瀧風は苦笑しながら、スタンに伝えるが、その言葉がスタンの頭から『?』が出てきてのは言うまでも無い。
「うーん……まあいいか帰ろう、ありがとな瀧風」
スタンの言葉にピクリと瀧風は反応する。
そして──頭を抱えて空を見上げた。
「ああぁぁーっ!!!」
瀧風が大声を出したため、スタンは驚きながら。
平気か? と訪ねたが瀧風はポカーンとしていた
「宿に行くの忘れてた…」
そう、瀧風は宿に行くのをすっかり忘れていたのだ。(犯人はおばさん)魂が抜けたような感じの瀧風にスタンは手をポンと叩いた。
「そっか、じゃあ孤児院に行こうよ」
「へっ?」
瀧風は唖然としていたが、スタンは笑顔だった
「俺が住んでいる所だよ、一人や二人だったら大丈夫だと思うけど…」
「えっと俺を含めて三人なんですけど大丈夫ですか?」
スタンは首を傾げながら
まぁ大丈夫、と瀧風に伝えた
「解りました、じゃあ呼んで来ます」
瀧風は了解して走り出す、途中で瀧風は急ぎ過ぎて足をもつらしてこけた。
「不運だ……」
どこぞの主人公の口癖に良く似たセリフを残して瀧風は走る、サイクスと咲に合流するため。
しばらくして…
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