テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第一章最終話〜帰還するは自分の世界へと〜
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あのソステイルを生産する場所を爆破(打ち間違いではない)した瀧風はスタン達をガルザムクに乗せて、クレスタに向かっていた。
どうやって爆破したって? 瀧風が炎鬼の力を引き出してメテオスォームをぶっ放しただけです。
住人の皆さまが言うには、フィリア以上だとか。


「……少しやり過ぎたか」
「「「「今更ながらの後悔!?」」」」


とりあえず、クレスタが見えてきた。



テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第一章最終話〜帰還するは自分の世界へと〜


「見えてきたな、クレスタ」
「あ、ホントです」


チェルシーは瀧風の横に座ると下手な敬礼をする感じで先を見ていた。


「それで、どうなんだ? スタンとは」
「べ、別になんともないわよ」
「ははっ、ルーティは素直じゃないな」
「うっ、うるさいわね!」


マリーとルーティは他愛もない話をしながら時間を潰しており、スタンとリリスは寝ており。コングマンは暇なのか腹筋して、ジョニーは弦を引いていた。つまりはみんな自由にしていた、咲は暇そうに周りの景色を眺めていた。


「なあ瀧風」
「なんだよ銀真」
「明日になったらあの世界に行ってアサワールと決着を着けるんだよな?」


銀真の質問に、瀧風は当たり前のように頷く。
それを確認した銀真はわかった、と言うと再び空を眺めた。


(どーせ瀧風のことだ、フィックそっちのけでアサワールを殺そうとするが……)
(そこはどうにかしてフィックお嬢様に会わせるか、ですよね)


旧騎士団長と、英雄の弟はこれからについて深く深くため息をついた。
『?』が瀧風の頭に出てくる中で、ガルザムクは目的地に着いた。


<ほれ、着いたぞ。降りた降りた>
「「「「はーい」」」」


ぞろぞろと、まるで飛行機から降りるお客様のようにガルザムクから降りていくみんな。
瀧風が最後に降りると、ガルザムクは光となって瀧風の中に入っていった。


「うん、それじゃクレスタに行こう」


瀧風はクレスタに向かって歩き始める、スタン達もそれを追うように歩き始める。


「あ、そういえば宿屋ってあるのか?」
「ちゃんとあるわよ、でもアンタたちはうちに泊まりなさい。子どもたちもまた遊びたいって言ってたし」
「ん、わかった。それじゃ俺と咲と銀真はスタンたちの家に泊まるから」
「「え、俺は?」」


風の騎士とバルクは自分を指差して瀧風に訪ねると、瀧風は手を肩と水平にして首を振る。





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